アメリカファクター
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また陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を念頭に置き、在日米軍がロシアに脅威をもたらしていると懸念を示した。
(同上)
「在日米軍がロシアに脅威をもたらしている」そうです。これもロシアからみたら、「その通り」ですね。
ロシアの西を見てください。ロシアの西には、29か国からなる巨大反ロシア軍事ブロックNATOがあります。アメリカは、29国では飽き足らず、さらに旧ソ連のウクライナ、グルジアを加盟させようとしている。
ロシアから見ると、アメリカは明らかにロシアに敵対的。そんなアメリカの軍が日本にいるのは、もちろんロシアにとって「不安要因」。「北方4島を返せば、そこに米軍基地ができるのではないか?」と懸念するのは当然です。
いくら安倍総理が、「北方領土に米軍基地は置きません」といっても、「日本政府がそう思っていても、アメリカが決めれば逆らえない」と考える。
では、日ロ関係はどうするのか?
というわけで、日ロ関係は、非常に難しいです。
こういう経緯を知れば、ネトウヨの皆さんであれば、「断交だ!」となるでしょう。韓国と断交し、ロシアと断交し…。誰が一番喜ぶかといえば、もちろん習近平です。中国の対日戦略を今一度熟読してみてください。
中国の戦略は、アメリカ、ロシア、韓国と組んで「反日統一共同戦線」をつくり、日本を破滅させること。そして、「日本に沖縄の領有権はない!」と宣言している。つまり、中国の対日戦略は、
- 日米分断
- 日ロ分断
- 日韓分断
である。対する日本の戦略は、簡単です。
- 日米同盟をますます強固にする
- 日ロ関係を改善させていく
- 韓国との関係を、なんとか保つ
いつまでこれを続けるべきなのでしょうか?米中覇権争奪戦がアメリカの勝利で終わるまでです。
そして、日米、日ロ、日中の関係は、常に、
- 日米 > 日ロ > 日中
でなければなりません。