日本ならNG「寿司にスプライト」。米国人のソーダへの異常な愛情

 

2年前(2017年)、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは甘味飲料に1オンス(約30ミリリットル)当たり1.5セント(約1.6円)の税金を徴収し始めました。2リットル飲料の場合約1ドルの値上げに相当します。日本でもニュースになったかと思いますが、これが「ソーダ税」です。これ、州が増税したいという思惑以上に、やっぱり肥満を減らしたい、ということから始まったそうです。で、やっぱり、開始数カ月後には、炭酸飲料の消費が40%近く激減したそうです。相当、効果、あったみたい(笑)。

でも、その同年のシカゴでは、せっかくスタートした、この「ソーダ税」も開始4カ月で廃止されたそうです。理由は市民の90%近くが反対したから。もちろん「市の経済が活性化しない」という理由もあっただろうけれど、徴収した税金は子供達の教育に使われるというのだから、もうちょっと様子見てもよかったんじゃないかとは思います。

でも、例えば。

日本のビジネスマンに、縁側で日向ぼっこしてるおばあちゃんに、仕事帰りのサラリーマンに、缶コーヒーや、緑茶に、課税するぞ!と言ったところで、そりゃあ、反対されるわな。

アメリカ人にとっての「SODA」って、つまりは、それと同じなんです。

image by: David Tonelson / Shutterstock.com

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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