対策を成功させる
「流通戦略」と「プロモーション戦略」も見てみましょう。「流通戦略」の対策には、「ECモールに出店して、新しい販路を広げる」という案が出ました。これは、比較的簡単にできることです。ただし、それなりのWEB知識に詳しい社員を必要とします。お店の持つ能力次第で優先順位が変わってくるでしょう。
また、「近隣の学校とのつながりを深めて、外商ルートを拡大する」という対策案は、簡単なようで簡単ではありません。外商に強いスタッフがいれば、優先順位を高めても良いです。
「プロモーション戦略」に分類される対策案が一番多く出ました。「友人・知人紹介キャンペーンを行い、新規顧客を増やす」「商品チラシを作って、部活の先生に配る」「購入時に簡単なおまけをつける」「商品人気コンテストを行う」「試着会を行う」など、50個以上の案があります。これも、「すぐ、簡単、費用、効果」というポイントで優先順位を決めていけば良いことです。
優先順位が決まれば、今度はそれぞれの実行時期を決めます。そして、その次は担当者の決定です。これらが決まれば、あとは実行するのみ。いずれにしても、今回出た150の対策案を全部行うのは難しいです。まずは、20~30個に絞って実行すると良いのではないでしょうか。
さらに言えば、実行した対策が全部成功するとは限りません。ここはトライアンドエラーです。また、長く続けると決めた対策は、マンネリ化をしないように気を付けなくてはなりません。そして、短期で実行する対策が終われば、次の対策と入れ替えます。このようにして、スタッフが考えた対策案を、うまく活用していきましょう。
■今日のツボ■
- ランダムに出された販売対策案は「4P」に分ける
- 実行順位を決めるポイントは「すぐ、簡単、費用、効果」
- 対策案はトライアンドエラーをしながら効果を上げる
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