聞こえる軍靴の音。中国人民解放軍の暴走が招く第3次世界大戦

 

英国の選択

このように、世界が分離し始めている。この状況を見て、英国は迷い始めている。米国陣営に入るのか、EU陣営のままになるのかという選択肢になる。EU陣営は、日EU陣営に再編することになり、英国の英連邦陣営という括りは難しいことになる。

そして、英国国民は米国陣営には入りたくないと思い、EU陣営でよいと思い始めているようである。徐々に、EU離脱賛成が減っている

離脱方法を話し合う与野党協議も打ち切りになり、6月のEU議員選挙も英国で行うし、メイ首相も6月には退任するというし、総選挙では自由党など離脱反対党が議席を伸ばすようである。英国のEU離脱は、「夏の夜の夢」になる可能性が高くなってきた。

今回のことで英国は、覇権国米国を引き回す隠れた国家から単なる小国になったようである。EU内でもドイツとフランスが中心であり、英国の存在は小さいことになる。英国の没落が明らかになった

中東戦争準備

イラン系の武装勢力が、サウジのタンカーを攻撃したり、サウジを横断するパイプラインを攻撃したりと報道されている。この報道から見るとイラン・サウジ戦争になるようである。そして、イスラエルのネタニエフ首相は、サウジ・米国とイランの対立に中立でいることを軍に指示したという。これは少し変

イラン・イスラエル戦争になったときには、サウジは中立になり、米国とイスラエル軍対イラン・イラク・シリア軍との戦いになるが、米国はサウジも戦争に引き込みたいと思っている。

そして、米ボルトン補佐官はネオコンであり、イラク戦争の仕掛け人でもあり、イラク戦争前夜で駆使した情報操作、陰謀などを使い、イランとの戦争に持ち込みたいようである。そして、その戦争にサウジを引き込みたいと思っている。このため、陰謀や情報操作を行う可能性が大いにあり、気を付けていないと、またイラク戦争と同様なことになる

現時点、米外交官をシーア派が主導するイラクから全員退去させているし、米軍12万人を中東に派遣するというし、戦争前夜の状況になっている。

トランプ大統領も、ボルトン補佐官の強硬姿勢に不満であり、イランと交渉したいだけで、戦争をしたいと思っていないとツイートしている。ボルトン補佐官が一人で戦争に持ち込みたいようである。

ボルトン補佐官は、今後の中国との戦争準備をしないようである。イラン戦になれば、10年間は、中東戦争にかかわり、中国との戦争ができないことになる。このように、中国より中東の方が重要と見ているが、トランプ大統領は対中重視である。このため、ボルトン補佐官をいつ切るかが問題であろう。

一方、イランのザリフ外相は、米国と対立する中国に飛び、中国は、米国による一方的なイラン制裁への反対を表明し、国益を守るイランの取り組みに支援を約束した。事実、中国は、米国のイラン原油禁輸制裁を掻い潜り、元決済でイラン産原油を輸入し続けるようである。ドル基軸体制でのドル決済崩壊の予兆がでてきた。人民元の国際通貨化を推し進めることができることになっている。中国のチャンスである。

このように、中東戦争は、米中代理戦争化する可能性も大きい。

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