トランプ大統領が「おもてなし」されていた4日間の息苦しさの訳

 

精神疾患者や障がい者の面談を重ねていると、この不健全な関係性のケースに類することを思い出す。厳しい父の顔色をうかがって生きてきたケースだ。時には暴力をふるう父の存在が大きなトラウマとなって、社会での対人関係の障がいになる状況に陥った方の悩みである。
この不自然で不健全な親子関係は、今回の日米関係に重なり、この日米関係はその後の私たち日本のトラウマにもなりかねない。

トランプ大統領をここまで接待してしまえば、継続するのが必須となる。接待レベルを落とせば、関係性の崩壊、につながってしまうから、今後を考えると迷惑な先例を作ってしまった。

私たちが生きるうえで常に求めているのは、自分の生存が保証される安心と社会における平等性、公正性だ。完全な平等がない中で平等性を志向する過程には公正さは絶対条件
この脈絡の中で、外交やおつきあいを考えると、ゴルフ場でのツーショットや相撲観戦の様子が、健全なものと映らず、息苦しさでしかないのは、当然なのであろう。

image by: J. Henning Buchholz / Shutterstock.com

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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