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半年で海外出張可能レベルに成長も夢じゃない「1行」英語ノート

グローバル人材として海外で活躍するには、どのようなスキルを伸ばしていけばいいのでしょうか。英語力と仕事力の両方を向上させる「ノート術」を紹介しているメルマガ『金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道』の著者・金田博之さんがが、著書『成功する人の英語ノート』による英語ノートの活用法と効果について詳しく解説しています。

『成功する人の英語ノート』で英語力もスキルもアップ

このメルマガでは、当初は英語学習法をメインに取りあげていました。金田博之のたった一行からはじめる超実践的【英語×ノート術】というタイトルで、まったく英語が話せない状態から30歳から本格的に英語をスタートしてグローバルを舞台に英語を使いこなすまでのステップを紹介してきました。その後、徐々に仕事術に比重を移し現在の形でお届けしています。メルマガの形は変われど、いつも手元にある「ノート」を使えば英語も仕事も自分の思い描いたように実践できるというメッセージをお伝えしてきたつもりです。その後、出版社からお声掛けいただきこのたび 『成功する人の英語ノート活用術』という書籍の発売に至りました。

このブログで発信してきた内容をもとに、大幅に加筆・修正を加えより実践度や再現性を高めた1冊です。このメルマガで頻出する「1行」「一点突破」「虎の巻」といったフレーズが盛り込まれていますので最近このメルマガの購読を始めた方にとっても本書をお読みいただくことでよりメルマガが理解しやすくなることと思います。
そこで今回は同書でどのようなことをお伝えしているかこのメルマガの今までの復習も兼ねてポイントをピックアップしてお伝えしたいと思います。

英語が話せない人も、半年で出張可能レベルに

わたしが、本書で紹介しているノートを使った英語学習法を始めたのは仕事で急に英語を使わなければならなくなったからでした。外資系の企業に務めてはいながらもそれまでは英語が必要なシーンが訪れなかったのです。

当時のわたしの英語力は学生時代の受験勉強や必修科目で英語を勉強したときのまま。辞書を引けばなんとなくわかるものの、英会話はまったくできないという、サラリーマンにありがちな英語力にすぎませんでした。そこから急遽、英語が話せないアメリカ人の社長に対して英語で売上予測などの報告をしなければならなくなったのです。

悠長に英会話スクールに通っている暇は与えられていません。そこで、なんとかその場を切り抜けるために編み出したのが「1行の実践的な英語をシーンを絞って使い続けるという方法でした。

仕事で必要な言い回しを辞書などを使いながら調べて、ノートに蓄積するというやり方です。仕事で使う単語は、日常会話に比べグッと範囲が絞られています。しかも、同じシーンが頻繁に訪れ同じ単語が繰り返し出てきます。つまり、短期間で英語を身に付けるのに絶好の環境だったのです。

こうして、3ヶ月このサイクルを続ける頃には社長への報告に限ってはほとんどの場面に対応できるようになりました。そして、6ヶ月後には
上司を伴った海外出張にも出られるレベルになりました。

このときに実践してきた内容を体系化して、毎日遭遇する場面に絞り、そのジャンルの単語を集中的に身に付けるという英語学習法を体系化することができたのです。その具体的な実践方法を本書でお伝えしています。

3つの「ない」を克服

わたしの場合は、会社内で英語を日常的に使うという特殊なシーンから英語を身に付けましたが、そうした機会がない場合でもこの英語ノート活用術が応用できます。

具体的にやることは、ただひとつ。毎日仕事でとるノートを「1行の英語に置き換えていくという方法です。

例えば
「5時に渋谷で田中さんと会う」
というTO DOリストを
「meet Mr.Tanaka at Shibuya at 5 o’clock」
という英文で書くようにするのです。

いつもの仕事の時間を使って行うのでわざわざ英語学習の時間を確保する必要がなくなります。そして、海外に行ったり英会話スクールに通ったりしなくても、毎日英語に触れる時間を作ることができます。

また、「1行」の短い英語だから負担が少ないし、記憶に残りやすいから、「続けられる」のです。

つまり、英語学習の妨げになる
1. 時間がない
2. 実践の場がない
3. 続かない
という3つのないが克服できるのです。

また、本書では、いきなり日本語をすべて英語にするのではなく、1語づつ徐々に英語に変えていく方法をstep by stepでお伝えしています。英語に自信のない方も、続けるごとに表現の幅が広がりステップアップしている達成感を実感することができる方法です。

パーフェクトな英語じゃなくていい

ここまでお聞きになって、「ネイティブじゃない自分が作った英文は間違っていることもあるのでは?」と思われた方も多いかもしれません。ですが、そもそも英語はパーフェクトじゃなくていい」のです。

ビジネスや実際の英会話は、学校のテストではありません。間違いを恐れて一言も話せずにいるよりも、つたない英語でも相手に意志が少しでも伝わるほうが、ずっと大きな意味があるのです。

100点を目指さなくていいのはもちろん80点をとらなきゃ、と気負う必要もありません。まずは「30点の英語でOK。「伝わる」という実体験や、「できる」という喜びを感じられなくては、英語の学習は続きません。

実際、英語が公用語になっているインド人のビジネスマンに聞くと、イギリスやアメリカなどのビジネスマンの英語は100%は聞き取れないと言います。人によっては「6割くらい」という回答さえありました!

本書ではこのような、わたしが実際の現場で得た肌感覚も交えながら、建前抜きの本音と対策をお伝えしています。

「1行」だから続けられる!

さきほどお伝えした「パーフェクトじゃなくていい」の精神を凝縮したのが本書の核となる「1行」というキーワード です。

とても複雑に聞こえるネイティブの会話も、実は1行程度の短い英文を「and」「so」などのつなぎ言葉でくっつけただけであることがほとんどです。つまり、 「1行」程度のシンプルな英語を身に付けるだけで、英会話のかなりの部分をカバーできます

しかもたった「1行」だから時間がかからずすぐできる。
だから、「楽しい」。
楽しいから「続けられる」。
続けられるから「定着する」。
これが本書の基本的な考え方です。

一足飛びに複雑な英語をスラスラ口にする状態になることはできませんし、複雑なテキストで勉強すると面倒なのでなかなか続きません。

ですが、「1行」だから続けられる。しかも即実践に結びつけることができるのです。

また、ノートを使った学習に加え、さらに英語をブラッシュアップする副教材としてメルマガではあまり触れてこなかった英会話スクールやオンライン英会話動画サイトなどの活用法についても本書で取りあげています。

既に話せる人にも効果が

また、本書のポイントは、中学英語の段階からスタートする人もTOEIC900点クラスの人も同じように取り組める方法だという点です。

わたしのお伝えする英語ノート活用術では、全ての英語学習を1冊のノートに集約することを提唱しています。購入した学習書や単語集、英会話学校の授業など、自分が触れたあらゆる英語を1冊のノートに留めるのです。

例えば、
・テキストで見聞きした単語
・ 英会話学校で聞いた言い回し
・ 洋画で覚えた口語表現

あなたが覚えたいと思ったこうした英語は、それぞれバラバラの場面で接していますし、それぞれ違った形態の教材なので、後から振り返るのが難しいですよね。なかなか効果的な復習ができません。

そこで、 普段使う英語ノートを英語学習のプラットフォームにするのです。つまり、テキストで見掛けて記憶しておきたいと思った単語も、英会話学校で講師が発した仕事で使えそうなフレーズも、洋画で流れていたカッコいいセリフも、1冊のノートにまとめておく、ということです。とてもシンプルな方法ですが、こうして一カ所に集約してできたノートはあなたの興味関心に最も特化した最高の教材になります

どんなに優れた教材も、このノートには敵いません。しかも、1冊にまとまっているから、復習がしやすく、定着率が圧倒的に高まるのです。英語初心者から上級者まで、誰もが取り入れられる方法です。

「1行」が仕事にも効く

そして、英語ノートを活用することは仕事にもよい効果をもたらします。なぜなら、「1行」で表す訓練をすることで、思考そのものがシンプルでロジカルになるからです。

報告書やプレゼンなど、だらだらと長文が続いていて、結局何が言いたいのかわからない内容になっていることってよくありますよね。ですが、英語ノートで「1行」で書く訓練を続けていれば、こうした表現が端的にポイントを押さえてまとめられるようになります。そしてそれは、資料作成やメール返信などにかかる時間もグッと短縮できることを意味します。英語の学習をしているだけで自然と仕事のスキルもアップするということです。特に、海外のビジネスマンは、よりタイトなスケジュールで動いていますから、この端的に伝える力が大きな意味を持つのです。

日本語はその構造上どうしても表現が長くなりがちです。1行の短い英語表現に慣れることで、効率よく思考できる英語脳を作りましょう。

海外出張の準備を細かくアドバイス

このメルマガをお読みのみなさんは、既に海外で仕事をする機会がある方や、いつか英語を使って仕事をしてみたいとお考えの方が多いかと思います。そこで、本書の最後の章にみなさんの海外出張をサポートする内容を盛り込みました

出発前にノートに準備しておくことや、英語会議でのメモの取り方など、このメルマガでお伝えしていないコンテンツをたっぷりと盛り込んでいます。名刺の渡し方や雑談の仕方、英語での商談や報告書のまとめ方など、初めての出張で気になる素朴な疑問に実践的な内容で答えています

また、わたしのノートに実際に頻出する英単語のリストも設けています。本書でお伝えしている英語ノート活用術は、実際にわたしが今も実践しているものです。所々に日本語が混ざった不完全なノートから始まり、現在では新しく覚えたビジネス単語や次々生まれる新しい用語などを除けば、普段のノートを9割以上英語で書いています。そして、しばらく英語のブランクがあった時期にもこのノートを活用することで、英語力を取り戻すことができました。初心者から上級者まで使えるメソッドなのです。

これから英語が話せるようになりたい方はもちろん、よりハイレベルな英語を身につけたい方や、仕事のスキルを磨きたい方に、ぜひ取り組んでいただけたらと思います。

image by: 金田博之

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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