一人でいるのは悪くない。思春期の子どもにとって大切な3つのこと

 

家庭教育アドバイス…「自己決定力のない子どもたち」

自己決定力のない子どもが、なぜ「自分がこうしたい!」と思う行動ができないのか、その理由をご存知でしょうか?それは、周りが自分に期待していることではないからです。

つまり、周囲(親、先生、友だちなど)が期待する人物を演じなければ嫌われてしまう、認めてもらえない、と感じているから、自分のやりたいこと、したいこと、を押さえつけてしまうのです。

ある意味「空気を読める子ども」ですが、それが高じると自己決定、自己判断ができない人間になってしまいます。そのため、自分の決定に自信が持てず、常に周囲からの評価を気にし、不安を抱えています。

この状態は、「社会的自己肯定感が高く、基本的自己肯定感が低い」と言われます。周りからの期待に応えようと自分を押し殺し、あたかも自己決定しているかのように見えて、実は、全て周り任せなのです。

価値基準が他人軸になっている子供たちです。こうした子供たちは、いつまでも親の判断や価値観に縛られます。自分軸、自分の価値基準を持つ人物に育てるために、子どものうちから自己決定できる環境を提供することが親の役目の一つです。

ご相談者のお嬢様は、しなやかな心やご自身で決定する力をお持ちだからこそ、今は一人の時間を大切にしているという可能性もあります。まずは、お嬢様の話やお気持ちを知る機会を持ち、その上で、お嬢様ご自身の気持ちを優先した声掛けをしつつサポートしていきましょう。

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家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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