オッポジャパンが10倍ズーム「Reno 10x Zoom」を発売━━ブランド認知を上げるのは第4のキャリア「楽天」か
オッポジャパンは7月12日に「Reno 10x Zoom」を発売する。
遠くの被写体でも画質の劣化なく撮影できるという10倍ハイブリッドズームを搭載。さらにフロントカメラは収納式となっている。実際に使ってみると、本体上部からスライドしてカメラが登場してくるのはなんとも魅力的なギミックだった。
Reno 10x Zoomは持ってみるとずっしりとした重厚感があった。本体のデザイン的にも申し分ない。価格は9万9880円(税別)とハイエンドに位置付けられる設定だ。2~3万円が中心のSIMフリー市場において、ファーウェイ・P30と競合することになりそうだ。
技術やデザインにおいて、競争力のあるオッポだが、やはり「ブランド」においては、まだまだ努力が必要だろう。ファーウェイは地道にキャリア向けにルーターなどを納品し、SIMフリー市場で花開いたが、さらにここ最近の米中貿易摩擦によって、一気にメジャーになった感がある。その点、オッポは地味な存在だ。
オッポとしては日本上陸の目的として「キャリアへの納入」を掲げていた。auのサブブランドであるUQモバイルでの採用実績はあるが、いまだにキャリアでの採用は皆無な状態だ。キャリアで採用されれば、全国のキャリアショップでも扱われるだけに、それだけでもブランドの認知向上が期待できるというものだ。
そんななか、オッポの力になりそうなのが、10月にキャリアとなる楽天モバイルだ。すでにMVNOの楽天モバイルでは「AX7」「R17 Pro」「Find X」が取り扱われており、いずれの機種も、10月から楽天モバイルが開始する回線にも対応している。つまり、この3機種は自然と「キャリア納入端末」になるのだ。
また、オッポジャパン代表取締役のトウ・ウシン氏に「10月からキャリアになる楽天について期待はあるか」と聞いたところ、「他社のことはコメントできない」としながらも、「消費者にとって選択肢が広がるのはいいことだ。現在3機種を発売しているが、10月に向けては通常、キャリアの発表会で詳細が発表されることが慣例。楽天の発表会で情報を共有したい。MNOの発表会には参加したことがないので、どのような内容になるかはわからない」とした。
楽天の力を借りることで、オッポがメジャーな存在になれば、面白いことになりそうだ。
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