次に、食生活を見直すのも効果があります。具体的には、食のバランスと充足度を見直します。特に、三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)は、バランスがとれた状態でこそ代謝が進みます。代謝というのはエネルギーを作り出していく体内での一連の化学反応のことなので、体内でエネルギーが作られやすい状態にしてやるのです。
エネルギーとはATPのことですが、ATPは体内に溜めておくことが出来ません。従って、常に細胞ひとつひとつがこのATPを作り出しているのです。ATPが作られやすい状態というのは、疲労が回復しやすい状態でもあり、ヤル気もモチベーションもあがってきます。
仮に減量をしていたとしても、糖質をカットしたり、脂質を極端にセーブしたりする食生活を一時的にやめて、ある程度のバランスを重視するように心掛けます。
もう一つは充足度です。つまり、栄養素が足りないという状態を作らない。そして、過剰という状態も作らないということです。多くの場合は、朝食をより充実させて晩ごはんを控えめにするという事になります。
朝食のタンパク質は増やして、昼食は脂質を控えめとし、夕食は糖質を控えると、バランスも同時に整えやすくなります。サプリメント的には、朝食のタンパク質を増やすのにプロテインが役立ちますから、プロテインは積極的に利用するといいでしょう。
疲労回復用のサプリメントもアリですが、バランスの取れた食事とセットで活用したいのはコエンザイムQ10です。特に三十代後半であれば活用の価値は高いといえます。これはコエンザイムQ10が、各種の栄養素から最終的にATPを作り出す際に必要不可欠な補酵素だからです。ビタミン同様、代謝に大きく影響を与えますが、特にATP産生の最終工程なので、効果も大きいと言えます。