東洋大関連はこのへんまでにして、ここで簡単に紹介しておきたいのが、現在の検察庁総長(検察庁長官に相当)になっているユン・ソンヨルという人物。文大統領の任命を受けて、つい最近、検察庁総長になったばかり。この人が、文在寅の腹心の中の腹心であるヂョ・ククの強制捜査にゴーサインを出したのだ。文在寅から任命を受けて検察総長になったのだ。普通だったら、文在寅よりの動きをするわけだけれど、この人、ユン・ソンヨルさんはちがう。
「いかなる個人に忠誠を誓うのではなく、正義に忠誠を誓うものだ」
と彼は任命をうけたときから持論のごとくに言ってきた人だ。今回も、ヂョ・ククを検察捜査にかけるという破天荒ともいえるような動きに出た。多くの国民はみな拍手。ヂョ・クク支持者からはブーイング。それもそのはず。ヂョ・ククは、今回法務大臣になって、数年後には大統領になろうという野望をもっている人物。こんなやつには、ある程度おべっか的に適当に捜査してお茶を濁しておいて、あとで「だからあたしには検察総長としての任期の保障とかそういうものをください」っていう図式がよく描かれるわけだけれど、ユン・ソンヨル検察総長はちがうのだ。どこまでヂョ・クク事態を暴けるか。ユン・ソンヨルさんの意志一つにかかっている。こういう正義漢がいる韓国。まだまだ捨てたものではない。がんばれユン・ソンヨル!
と、ここまで書いてアップしようとしていたら、9月9日午前11時半ごろ、ニュース特報がはいり、文大統領がこのヂョ・クク氏を含む6人をそのまま任命したということ。これにはちょっとオドロキだけれど、とにかく文氏は腹心のヂョ・クク氏をそのまま法務相として任命した。かなりの反発が予想される。大学生らのデモも活発化するかもしれない。この政権の最大の峠となるかもしれない。
どちらにしてもヂョ・クク氏が法務大臣になることで、日本との関係はさらに悪化することは間違いない。
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