高齢者ほどネット活用の場合も。ハマってはいけない思い込みの罠

 

最適なマーケティング施策を打つには何をすべきか?

このようにメディアが複雑になり、それにともなって消費者の行動が読めない今だからこそ、情報をしっかりと入手し、数字を把握して正しく今の状況を把握することが大事です。加えて、リアルな場所に実際に行ってみて、自分で確かめてみることでも、「今世の中では何が起こっているのか」を知るには必要なことです。

記事には、原宿を若者の街、と捉えるのは早計だし、巣鴨にも若い層が多くなっているとのことが書かれています。名古屋には、大須という古くからある街がここ数年、老若男女が渾然としてとても賑わっている街もあります。このようなことも実際に行ってみて初めて分かることだったりしますよね。

マーケティングは「人」を動かすことを目的とします。調べさせたり、店に誘導したり、買ってもらったり、という具合に。なので、マーケティング活動においては、数字だけではなく、このような感性も磨くべきなのです。

その上で重要なことは、「今までこうだったから、今回も同じ」というステレオタイプな意思決定の仕方では、市場の動きについていくことはできません。今回の事例でいえば、何も考えずに、若い層にはネット媒体、シニア層にはチラシで広告を打っても、彼らに到達することはできません。

媒体選択の時には、必ずゼロベースで数字を元に考えを始めることが必須です。このような姿勢のことをメディア・ニュートラルと呼びます。

数字と感性がマーケティングには重要です。数字や感性をアップデートせず、固定観念や過去の成功体験に囚われていると、世の中の動きをつかむことができず、ひいては商売のチャンスを見失うことになりかねません。

毎日ではなくてもいいので、週に1回、月に1回と、ビジネスでは数字を見て、さらに外に出かけて情報を常にリフレッシュしていくと、世の中に先手が打てるのです。

image by: Shutterstock.com

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