信用して良いの?「9割保証」「24時間対応」のペット保険

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今や3人に1人が何かしらのペットを飼っている、空前のペットブーム。犬と猫に限って言えば、人間の15歳未満の人口を優に超えるほど増加していると言います。その一方で叫ばれているのがペットの高齢化。長寿になればなるほど病気もつきもので、今や様々なペット保険が誕生しています。一体どんな種類の保険があるのが探してみると、なんと米国には9割もカバーするうえに24時間対応可能なペット保険があることが分かりました。本当にそんな手厚い保障があるのでしょうか? メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんに、米国のペット保険の評判を聞きました。

「9割保証24時間対応」のペット保険のリアル

Q. ペット保険等ないものか、インターネットで検索したら、米国にある9割保証24時間対応がうたい文句の犬猫ちゃんの医療保険を見つけました。(中略)このようなアメリカのペット医療保険はどんな感じなのでしょうか?もしご存知であれば教えて下さい。因みに、私が住んでいるタイでは、膵炎になった時の入院費は1日約2,500円で、検査・治療・手厚い看護等を含めても2万円程度でした。アメリカと比べると桁が違いすぎて驚きです。

しんコロさんの回答

僕はペット保険を買ったことがないのでなんとも言えませんが、NY時代にMSKCCのペットオーナー達から話を聞いたところ、くて割に合わない」 ということでした。「9割保証」といっても、「保険会社が払うのをOKと判断したら医療費の9割保証」 ということなので、払わないと判断されたらゼロです。アメリカの保険会社は 「助けてくれる」 存在ではなくて ぼったくろう」 とする集団だと思ってかかるくらいが丁度です。なにかにつけて支払いをしない理由をみつけてくるので、支払いをしてもらうために戦わなければならない場合もあるでしょう。

日本に住んでいると信用や善意で物事を判断してしまいますが、アメリカに住んでいると何事も疑ってかからないとぼったくられます。基本的に保険は既往症がある場合は購入さえできませんが、ペット保険の場合は症状とは無関係な怪我でも既往症と見なされたなど、信用できない話をいくつも聞いたことがあります。

ということで、少なくとも大手のある程度信頼のおける保険会社がペット保険のプランを扱っているのならば考えますが、そうでない場合はうかつに手を出すと危険だと感じています。

image by:shutterstock

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ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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