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子どものスマホ利用の実態。親が知らないアプリと使い方と危険性

家族間友人間の連絡手段はもちろん、勉強のためのツールとしても利用され、子どもにスマホを持たせないというのは非現実的になってきました。親の目が届きにくいスマホの中について、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんが、実態を紹介し、親が注意すべき点をレクチャーします。そして、我が子がネットの世界に魅了されてしまう前に、親がすべき大切なことがあると訴えています。

スマホの向こう側

1.親が知らないSNSアプリ

LINE,Instagram,Twitter,Facebook程度なら、親は知っているかも知れません。子どもたちは、こうしたアプリ以外に「声だけで繋がるトークアプリ」や、「リアルタイム画像を流すアプリ」など様々なものを利用しています。

参考までに人気のアプリはこちら↓

2.本アカ、裏アカを使い分け

アカウントは複数使い、本アカ(本当のアカウント)では、公にしてもいい写真をアップし、裏アカ(裏アカウント)では自分をさらけ出せる仲の良い友だちだけに公開する写真をアップして使い分けています。

3.調べごとはYouTube

今どきの中高生は「ググる」のではなくYouTubeで調べます。例えば「静岡 ラーメン」で検索すると、まるでテレビ番組を見ているように馴染み易い動画です。google検索で出た記事を読んで理解するよりも動画で見て理解する方が、簡単で分かりやすいのかも知れません。

4.9割が勉強にスマホを利用

「動画で問題の解き方や授業を視聴」「学校スケジュール」「勉強時間などの管理」に関してスマホを利用することが多いようです。また、そのうちの7割が「勉強がはかどる」と実感しています。(※DDM研究所&オンライン学習塾アオイゼミ共同調査より)

5.ネットトラブル

ネットを利用することが多くなるにつれ、ネットトラブルに巻き込まれやすくなります。トラブルを起こしやすくもなります。

子ども達に法的知識がないのはとても危険です。例えば「不正アクセス禁止法」「名誉棄損」「プライバシーの侵害」「著作隣接権」「肖像権」など、耳馴染みの少ない法律かもしれませんが、これらの法を犯している可能性があります。

家庭教育アドバイス…「リアルの世界へ呼び戻すこと」

ネットの世界で知らない人と繋がるという「リアルではない現実」に子どもたちは好奇心や興味をそそられます。一歩間違えたら、犯罪に巻き込まれる可能性が大いにありますし、知らぬ間に加害者になっている場合もあります。

リアルで嫌なことは、ネットでも嫌だという当たり前のことが知らない人同士ネット上で繋がっているとわからなくなります。

ネットを利用する上での危機管理を学ぶことは大切ですが、それ以前に、子どもたちに、現実の世界で味わうことのできる楽しさ、嬉しさをもっと知らしめる必要があります。

そしてもちろん、現実の世界での悲しさ、怖さ、悔しさも併せて実体験として持つことも忘れてはなりません。こうしたリアルな体験が人の痛み、気持ちを慮れる人間を作るのです。

image by: Shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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