ちょっとした雑談をしていても、次から次へとパートナーへの愚痴をこぼす人は少なくありません。なぜそこまで、相手への気持ちがこじれてしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では、心理カウンセラーの吉田こうじさんがその原因を探るとともに、解決につなげるためすべきことを記しています。
不平不満の数だけ相手に要求しているということを理解しましょう
例えば、パートナーに対して、「私がここまで我慢しているのに、どうして?」「私がこんなにしてあげたのに、どうして?」などと、不平不満を感じるとき、「そもそも、どうして私はそこまで無理をして相手に合わせようとしているのだろうか?」を考えてみるといいと思います。つまり、相手に合わせる、相手に尽くすことの理由、動機ですね。
もしも、「寂しいから」とか「振り向いて欲しいから」とか「嫌われたくないから」「捨てられたくないから」などといった、自分にとっての不快を避ける動機の場合、その避けたいと思っていることが現実化しやすいので、そういう場合は、理由、動機を徹底的に見直すことをオススメします。あ、「愛して欲しいから」といった自分の要求だけを満たそうとするような動機もオススメしません。
「もっと愛を深めたいから」とか「もっとパートナーのことを理解したいから」といった、「自ら◯◯したい!」という動機にしましょうね。
そして、動機を見直した上で次に考えたいのは、不平不満とは相手に対する「要求の裏返し」なのだということです。つまり、不平不満が多ければ多いほど、必然的に相手に突きつけている要求も同じだけ多いはずです。でも要求を突きつけられればられるほど、相手は大変だし面倒くさくなって放棄したい気持ちになります。なので報われない現実がやってくる…。
ですから、一度、不平不満をザザザーっと書き出したら、「もしも同じ要求を突きつけられたら、自分ならどう反応するだろうか?」みたいなことを、しっかりと考えてみましょう。
というのも、「私がどんなに辛いのか、夫が理解してくれない…私のことを夫は愛してくれない…」と悩んでいる妻自身が、実はそもそも夫のことを理解しようと努力していなかったり、もっと言えばそもそも愛していないのに要求だけ突きつけているなんてことは、案外よくあることだからなんです。
ということで、「頑張り損」「我慢損」「真面目損」ばかりの辛く苦しい人生が続くと感じている人は、一度、「私がこれまでずっとパートナーに要求ばかり押し付けていたから、これまで何度も悩ましい問題を生み出しているのではないか?」という観点から過去を真剣に振り返ってみるのも、辛いことかとは思いますが、大切なことなのではないかなって思ってます。
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