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インフルの猛威知らぬ相撲協会に批判殺到。感染力士に取組を指示

大相撲の十両・貴源治(たかげんじ、22)が、インフルエンザに感染しているにも関わらず、冬巡業の取組で相撲を取るよう、日本相撲協会関係者から指示されていたとスポニチなどが報じている。11日に佐賀市で行なわれた巡業先の病院でインフルエンザA型と診断されていたという。インフルエンザは最悪の場合死に至ることもある恐ろしい病気、軽率な日本相撲協会の指示について、日本のネット上では批判の声が多く投稿されている。

危機管理意識の欠如と解決されないパワハラ

複数の関係者によると、貴源治は巡業の午前中に体調不良を訴えて会場から病院へ向かったとのこと。インフルエンザA型と診断を受け、少なくとも5日間または熱が下がってから2日間は自宅安静を要するとされていた。日本相撲協会の関係者に診断結果を報告したが、相撲を取るよう指示された。力士内にはインフルエンザがまん延中で、関取衆8人以上、また巡業副部長の花籠親方も途中離脱。冬巡業では、約30人の力士らが体調不良などを理由に休場していた。

貴源治賢(たかげんじ さとし)Wikipedia

支度部屋には力士が大勢おり、会場には多くのファンが来場する。この状況でインフルエンザに感染している力士が土俵に上がったり、ファンサービスを行なえば、さらなる感染拡大も容易に予想できたという。

インフルエンザの脅威

ワクチン接種が受けやすい環境の整備や、治療薬の開発が進み、これまでに比べるとインフルエンザに対して脅威を感じなくなってきているが、重症化すると死に至ることもある恐ろしい病気であることを忘れてはいけない。

インフルエンザによる死亡報告もあがっている

南信地方の地元教育委員会は21日、インフルエンザに感染した女子児童が15日、脳症で死亡していたと明らかにした。女子児童は13日まで通常通り登校。14日に体調を崩し、インフルエンザと診断された。翌日に症状が悪化し、死亡したという。

重症化させないためには

発症や重篤な合併症の予防には、インフルエンザワクチンの接種が有効。一般社団法人「日本小児神経学会」によると、65歳以上の高齢者福祉施設に入居している高齢者については約34〜55%の発病を阻止し、約82%の死亡を阻止する効果があったと国内の研究で判明したとのこと。手洗い、うがいによる予防はもちろん、ワクチン接種や早めの病院受診が求められる。軽く考えず、ひとりひとりが対策を徹底することが絶対だ。

Twitterの声

 

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source:スポニチ中日新聞日本小児神経学会

image by:Ivan Roth / Shutterstock.com、FourTildes [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

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