修士号と博士号
最後に学位の名称についても建言しておきたい。専門職の学位であるにも拘らず、例えば法務博士のように「博士」があることに少なからぬ違和感を覚える。そもそも、専門職学位はある種の免許であり、それを持つ者が学者という訳ではない。また、語義的にも「修士」が妥当に思う。
まとめると、
- 大学院○○研究科博士前期課程修了者
→○○修士 - 大学院○○研究科博士後期課程修了者(博士論文審査合格者)
→○○博士 - 法科大学院修了者
→法学修士(専門職) - 医科大学院(日本にはないが、所謂メディカル・スクール)修了者
→医学修士(専門職)※この学位のみ慣例的に英訳をDoctorとする。
となる。学位の最高位たる「博士」は、やはり別格とすべきであろう。
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