安倍首相またも「ゼロ回答」で国会大荒れ。バカにされ続ける国民

2020.01.28
by MAG2NEWS編集部 NK
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菅義偉官房長官は27日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の招待者名簿のログを開示できない理由を語ったと毎日新聞などが報じた。菅氏によると、招待者名簿の電子データ廃棄記録と同じシステムを国家安全保障局も利用しており、記録を確認すると国家機密漏えいの危険が増すとのことから、「確認は不正侵入の検証などの範囲内で行なう」と述べたという。野党側の開示請求には、「廃棄の時期は各省庁の判断に委ねられている」とし、応じない姿勢を見せた。

同予算委員会では「桜を見る会」や、IR汚職事件、官僚の辞任などについて安倍首相に答弁が求められたが、またしても「実質ゼロ回答」。議場は野党からの野次で大荒れとなった模様だ。

提出されたのは黒塗りの資料

内閣府は2013年に開催された「桜を見る会」の実施要領や飲食物提供業務の入札結果などが記載されている約500枚の資料を、参院予算委員会理事懇談会に提出。しかし、当日の首相行程案などは黒塗りになっていた。安倍首相の地元支援者などを開門時刻より前に入場させ、首相や昭恵夫人と写真撮影をし、特別扱いしたことが判明していたが、野党側はこうした「特別扱い」を隠すためだとして反発した。

また、首相の後援会関係者が多数招かれていたことについては、「招待基準が曖昧だった」とし、「歴代内閣でも地元の方の出席はあった。他のときにひとりも呼んでなくて、わたしのときに増えたというわけではない」と回答した。

IR、米から要請は「一切ない」

首相は、2017年2月のアメリカ訪問時に出席した朝食会で、アメリカのカジノ事業者と意見を交わしていた。しかし、事業者からの参入要望はなかったとし、「今日に至るまで、トランプ米大統領から要請を受けたことは一切ない」と述べた。また、収賄容疑で逮捕された元IR担当内閣府副大臣の秋元司容疑者からの働きかけについても「なかった」と答えた。

河井夫妻に1億5000万「問題ない」

安倍首相は、河井前法務相夫妻の政党支部に、合わせて1億5000万円が党本部から振り込まれていた件について問われると、「政党本部から支部への政治資金の移転は何の問題ない」と答えた。しかし、2019年参院選の広島選挙区(改選数2)、河井案里参院議員の強豪相手だった溝手顕正・元防災担当相の陣営には1500万円が振り込まれており、党本部の肩入れぶりが露骨に出ていることなどから、自民党内からも不満の声があがり始めている。

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