読者からのどんな質問にもスバッと回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「自宅の防犯対策はどうしている?」という質問に答えます。永江さんは、建物周りの対策のほかに、とっておきの、お巡りさんとの付き合い方についてアドバイスしています。
わたしの自宅の防犯対策
Question
先日、「自宅敷地内での迷惑行為への対処法」を相談した者です。ようやく犯人を捕まえましたので、まずはお礼申し上げます。アドバイス頂きありがとうございました。
特に最後の一文、「本当に困っているなら自分で捕まえるのが一番手っ取り早いです。その時は決して怒鳴ったり殴ったりせず、冷静に対処して後は警察に一任すれば解決出来ると思います」は、まさにこの通りで本当に参考になりました(状況や犯人については「話さないように」と警察から言われているため詳細は控えます)。
敷地には以前から防犯砂利を敷いていましたが、今回の件でセンサーライト2台、防犯カメラは合計4台購入しました。意外と死角が多いことに改めて気づいたり、結果的に防犯について考え直す良いきっかけになったと思います。
永江さんは自宅の防犯対策はどうしていますか?答えられる範囲で結構ですので是非お聞かせください。
永江さんからの回答
実はわたし、工学部の建築学科出身です。まずわたしは自宅を建てる際、周囲からよく見えるようにオープンな設計にしました。なぜなら泥棒が入りやすいのは塀があって中が見えにくい家だからです。塀さえ乗り越えて敷地内に入ってしまったら、外からは中で誰が何をしているのか全く分かりませんからね。泥棒にとっては好都合でしょう。
ですから塀や垣根のある昔ながらの日本家屋は狙われやすいです。中でも勝手口はメジャーな侵入経路です。うちにはないです、勝手口。あとは人体感知センサー付きのライトを設置しています。人が近づいたら反応してライトが点くアレです。数千円とお手頃価格で売ってます。
泥棒が嫌がるような家周りの環境対策も大切ですが、何と言ってもわたしのおすすめダントツ1番の防犯対策は「お巡りさんと仲良くなる」ことです。
うちの周りは住宅街なので空き巣も結構発生します。するとお巡りさんが巡回したり訪問でやって来たりします。そんな時に面倒くさがらずにちゃんと話をするのです。お巡りさんも人間ですからね。コミュニケーションを取って良い関係を築いておくと「あそこの家は大丈夫かな」と自分の家を気にかけてよく見てくれるようになるのです。
わたしなんて10年前に軒先で干していたウェットスーツを盗まれた時、お巡りさんに言ったららすぐに巡回してくれて今だに「最近は盗まれていませんか」って声をかけてくれます(笑)。
それにこちらが質問すれば、お巡りさんもいろいろなことを話してくれます。アンケートなどで日頃困っていることや心配なことを書いたりした日にゃお巡りさんは速攻でやって来ると思いますよ。だってそれは貴重な情報提供でもありますからね。
お巡りさんだって地域住民の情報は欲しいに決まってます。当然のことながらお巡りさんが回っているところにわざわざ泥棒はやって来ません。ですから結局のところ近所の交番のお巡りさんと仲良くなることが最善の防犯対策ではないかと断言します。
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