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筋トレのプロが教える。1ケ月かけた「コンディショニング」のコツ

目標に向かって極限まで鍛え上げるアスリートやボディビルダーは、さまざまな無理を体に強いています。ターゲットの大会やコンテストが終わったあとは、体を休めリセットしたいもの。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』著者の桑原弘樹塾長が、1ケ月という期間でコンディショニングに取り組む場合の、サプリメントや糖質摂取についてアドバイスを送ります。

1ケ月という期間で考えるコンディショニング

Question

格闘技をやっているのですが、次の試合までしばらく期間が空くので1ケ月くらいかけてコンディションを整えてみたいのですが、なにかよさそうな方法はありますか?

一応減量もするので普段から極端な暴飲暴食は避けていますが、それ以外は特別に何か心掛けているわけではありませんので、一度きちんとコンディションを整えてみようと思いました。以前、書かれていたソルガムきびやグルテンフリーも少し気になっています。(31歳、男性)

桑原塾長からの回答

ボディビルでもメインの大会が終わると、一瞬だけ解放したような食生活やライフスタイルをとって、その後しばらくひたすらクリーンな食事を心掛ける選手は多いです。どこまでこだわるかにもよりますが、厳格に進める人はオーガニックにこだわったり、極力人工的な食べ物を口にしないようにしたりしています。

果たしてそこまでやる必要があるか否かは個人の判断になりますが、コストがかかったり手間暇がかかることで、逆にそれがストレスになるようであれば厳格過ぎるのも考えものかもしれません。

ちょっとした前提としてのコツは、どのレベルで取り組むかにせよ楽しめるかどうかです。義務的に行うのではなく新しい試みを楽しんだり、自身の体の反応を観察したり、ぜひ好奇心をもって取り組んでください。

まず、サプリメントを一旦諸々止めてみるのはいいかと思います。すべて止める必要はありませんがせいぜいグルタミンとプロテインくらいにして、例えば、クレアチンのようなエルゴジェニックエイドは止めてみる事です。

もし、コーヒーなどが習慣になっていたら、それも止めるようにします。コーヒーを止める事で最初は多少口さみしく感じるかもしれませんが、お酒やタバコほどの常習性はありませんからすぐに慣れると思います。お酒を飲まれるようでしたら、お酒も一旦止めるようにします。上へ上へとプラスを重ねていた要素を、逆にマイナスしていってニュートラルに近づけるといったイメージです。

オーガニックにまでこだわると少し日常生活が不便になってきますが、砂糖やブドウ糖といった甘味料を極力減らすのはいいと思います。気分をホッとさせるための間食はアリですが、スナック菓子のような加工食品もなるべく食べないようにします。

食事の際の糖質はお米がおススメと考えています。グリコーゲンになりやすいうえに、質問にもありましたグルテンフリーだからです。私は1日1食分だけはグルテンを含まない糖質にしていますが、1ケ月くらいであればもう少し突っ込んだグルテンフリーに挑戦してみるのは賛成です。

以前にも書きましたが、グルテンアレルギーでない人のグルテンフリーへの取り組みは無駄なように感じるかと思いますが、意外に体調が良くなるケースが多いので試してみる価値はありそうです。

短期間のグルテンフリーに「ソルガムきび」

問題はどこまで厳格に取り組むかです。私は日常的には、ほぼグルテンフリーとは呼べないレベルの1食のみのグルテンフリー状態ですが、期間限定であればもう少し突っ込んでやってみてもいいかと思います。

つなぎに使っているグルテンまで排除するのは恐らくストレスを感じると思われますので、とりあえずパン、パスタといった主食を基本お米に替えるというレベルでいいのではないでしょうか。

ただ、間食においてもこの期間は小麦をNGにしたいので、通常のスナック菓子やポケット菓子は随分と制約を受けることになります(ここは少し辛抱です)。ここで役に立つのが「ソルガムきび」です。

以前にも紹介したことがありますが、きびだんごのきびの事で、グルテンフリーのうえに食物繊維、鉄、マグネシウムなどが豊富な糖質です。スーパーやコンビニでいつでも売っているという状態でないため、少し不便さを感じますが、中野産業という会社が通販で様々な形態のソルガムきび製品を扱っていますので、一度覗いてみてください。
小麦アレルギー(食物・グルテン)代替食品「安全・安心のホワイトソルガム(ソルガムきび)」

蒸しパン、パスタ、マカロニ、スナック菓子やスープもラインナップされているので、1ケ月間という期間であれば十分に代役を果たしてくれると思います。

ソルガムのチップスは薄味ですが、逆に濃い味に慣れてしまった私などは、この味が薄味と感じなくなる事で体内の浄化が進んでいるような気がしてきます。減量が進むとトマトやカボチャの甘さに敏感になるのと似ているかもしれません。

鉄やマグネシウムが豊富な事もメリットですが、なんといっても食物繊維は玄米よりも多く含まれているので、翌朝すぐに体感出来るかと思います。

トレーニング的な面については、エルゴジェニック的なサプリメントを止めている分、一般の食事からしっかりと糖質やタンパク質を摂っておかないとトレーニング強度がさがってしまうかもしれません。

敢えてこの期間に限定してトレーニング強度を下げるという選択肢もアリだと思いますが、単に強度を下げるという発想ではなく、例えばフォームの見直しであったり、しっかりと効かせることを目指してはいかがでしょうか。

最後に、内臓のケアもこの1ケ月でしておきたいところです。グルタミンだけは継続してもいいかと思うのはそのためです。あまり脂質を多く摂らないようにして、就寝の際には空腹に近い状態を意識して眠るようにしてみてください。

image by: shutterstock

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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