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新型肺炎「検疫官は検査対象外」の闇。命軽視の政府に怒りの声

厚生労働省は24日、「専門知識があり予防対策ができている」といった理由から、検疫官や医師、看護師を新型コロナウイルスの検査の対象から外す方針を変えないと発表した。新型肺炎の集団感染が確認されているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」では、これまでに乗員乗客のほか検疫官2人と厚生労働省職員3人、内閣官房職員1人の感染が確認されており、この方針を疑問視する声もあがっている。


下船後も検査せず出社

今回、クルーズ船で業務を行なっていた厚生労働省の職員のほとんどが、ウイルス検査を受けずに職場復帰していたことが分かっている。クルーズ船は、ゾーニングの不十分さや防護服を安全とされている場所で脱ぐなどの専門知識の欠如などが指摘されており、下船後に発症する乗客も少なくない。これらのことから、厚生労働省の職員から不安の声が多くあがっており、船内で事務業務を行った41人や今後業務を行う事務職員については症状の有無にかかわらずウイルス検査を実施すると発表した。

感染者が出たにも関わらず「検査しない」

「専門知識があり、予防対策ができている」といった理由から、検疫官や医師や看護師の資格を持つ職員は、原則検査を行わない。今後も対応を見直す予定はなく、感染防止の対策が不十分だったと本人などから申し出があった場合にウイルス検査を検討するとのこと。すでに「ダイヤモンド・プリンセス」で業務を行なっていた検疫官2人の感染が確認されているが、検疫官は本当に専門知識があり、予防対策はできているのか疑問が残る。

各国から批判殺到

クルーズ船から下船後、ロクに検査もせず日常生活に戻ることを許可した日本政府の対応について、台湾の民法テレビは「防疫という概念はないのか」と批判。インドネシア保健省幹部は「クルーズ船内の感染率は中国・武漢市を超え、新たな震源地になった」と発言、イスラエル紙「ハーレツ」は「新型コロナウイルスの培養器になってしまった」と検疫の失敗を強く非難している。日本以外の国は、クルーズ船の乗客たちを各国でさらに14日間隔離する対応をとっており、日本の対応の甘さに呆れているようだ。

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source:NHK共同通信毎日新聞

image by:Vladimir Arndt / Shutterstock.com

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