韓国で新型コロナウイルスの感染を拡大させたとして、新興宗教団体「新天地イエス教会」の教祖が土下座して謝罪をした。感染者の増加が止まらない韓国。3月2日の発表で、新たに599人の感染が確認され、韓国国内の感染者数は4335人、死亡者は4人増えて26人となった。その感染の中心とされているのが、新興宗教団体「新天地イエス教会」だ。
新興宗教団体の教祖を刑事告訴
韓国の新興宗教団体「新天地イエス教会」の教祖、イ・マンヒ総会長は2日午後に記者会見を行い、大邱にある同団体の教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを巡り、「本当に申し訳ない。どのようにお詫びすればいいのか分からない」と話したと聯合ニュースが伝えている。
また「当局が最善の努力をした」とし、「われわれも即座に協力しているが本当に面目ない」と述べ、土下座して謝罪した。自身の感染は陰性だったという。
#新型コロナ ウイルスの感染を広めたとされる韓国の新興宗教団体の教主が記者会見し「故意ではないが、大勢の感染者が出た」と釈明しました。ソウル市は教主らを殺人などの容疑で告発しています。https://t.co/aEnBeGEYxR
— 毎日新聞 (@mainichi) March 2, 2020
ソウル市は1日、殺人や傷害、感染病予防・管理に関する法律違反などの疑いで教祖であるイ氏や教団幹部らを検察に告発。その理由を、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための積極的な措置を講じなかったためとしている。
韓国の新型ウイルスの感染者のうち、およそ半数以上を新天地イエス教会の関係者が占めている。イ教主が問題発覚後、公の場に現れたのは初めてで、告発による刑事責任の追及を逃れる狙いがありそうだと毎日新聞が伝えている。