自民党の河井案里議員の陣営が去年の参議院選挙でいわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払った疑いが持たれている事件で3日、広島地方検察庁は、衆議院第二議員会館にある夫の河井克行前法務大臣の事務所に公職選挙法違反の買収の疑いで捜索に入り、案里議員の公設秘書と夫の河井克行前法務大臣の秘書らを公職選挙法違反の運動員買収の疑いで逮捕したと、NHKニュースやTBSニュースなどが速報で伝えた。逮捕されたのは案里議員の公設第二秘書、立道浩容疑者(54)で、このほか、夫の河井克行前法務大臣の秘書らも逮捕されたという。
【速報 JUST IN 】河井前法相と妻の案里議員の秘書ら逮捕 運動員買収の疑い 地検 #nhk_news https://t.co/of8eVMcmWt
— NHKニュース (@nhk_news) March 3, 2020
【速報】河井案里参院議員の公選法違反事件で、夫の克行衆院議員の事務所を広島地検が捜索 pic.twitter.com/usJ6HR5zxP
— TBS NEWS (@tbs_news) March 3, 2020
法定上限の倍額支払い
案里議員の男性秘書は2019年の参院選の選挙期間中、選挙カーの車上運動員に法定上限である1万5千円にさらに1万5千円を上乗せした計3万円を支払った公職選挙法違反の買収の疑いがもたれている。任意聴取では法定上限の倍額の支払いや、違法性の認識があったことを認めていた。案里氏や今回の件を理由に法相を辞任した夫の克行氏の関与の有無に注目が集まっている。
運動員の男性「96万受領した」
日刊ゲンダイの調べによると、広島地検は運動員だったという男性会社員も任意聴取しているという。この男性は違法性のある報酬だと認識した上で約96万円を受領したと説明しているとしている。男性は克行氏から「月70万円支払う」と口頭で約束され、選挙運動支援の依頼を受けたという。