スーパーチューズデーに躍進のバイデンはトランプに勝てるのか?

 

「中道派」対「左派」

【東京】は1面下段に本記。関連は2面の解説記事「核心」と9面に。見出しから。

(1面)
バイデン氏9州確実
サンダース氏は4州
スーパーチューズデー
ブルームバーグ氏撤退

(2面)
2強集約
バイデン氏 復活 一本化奏功
サンダース氏 堅調 勢いは維持
接戦、溝深まる恐れ

(9面)
14州 勝利なき2陣営落胆
ブルームバーグ氏 出馬遅れ 伸び悩み
ウォーレン氏 左派路線、人気埋没
「回帰」と「革命」 揺れる民主

uttiiの眼

《東京》は「中道派」対「左派」。9面記事ではブルームバーグ氏とウォーレン氏の動きについて書いている。ブルームバーグ氏はスーパーチューズデーから参戦するという異例の「出遅れ出馬」が響き、結局スーパーチューズデーで1州も取ることができず、早くも撤退を余儀なくされてしまった。ウォーレン氏の方は、「民主党内の「左派路線」でサンダース氏の人気に埋没している」との指摘があり、「政策が明確で財源も説明できるが、サンダース氏やトランプ氏のようなカルト的人気がない」という。ただ、撤退を踏みとどまっているのは、サンダース氏の健康不安があるからだという。サンダース氏は昨秋、心臓のステント手術を受けている。

7面記事には識者へのインタビューが掲載されている。南山大の山岸敬和教授は、米民主党は「回帰」と「革命」の狭間で揺れていて、このままではトランプ大統領に勝てないだろうとハッキリ言っている。バイデン氏はトランプ政権への怒りを掬い上げ、オバマ時代への「回帰」を訴える。他方サンダース氏は経済格差の拡大など、より構造的な問題を取り上げ、党主流派がこれまで慎重だった国民皆保険や公立大学の無償化などの「革命」的な施策を実行すべきだという。

本選で民主党が勝つためには、「回帰」と「革命」を巧みに結びつけ、「党支持者全体を熱狂させ投票に向かわせる必要がある」という。残念ながら、可能性があるとは思えないが…。

image by: lev radin / shutterstock

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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