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100万歩譲って、日本で感染者は激増せず死者も少なく、5月ごろに通常に戻ったとして、すでに経済的打撃の出ている企業はいつまで持ち堪えられると思っているのだろうか?よほどの大手企業以外は現金をそこまで蓄えていない。たいがいが2ヶ月分ほどだ。

利益が何億あろうが、それだけ月々の経費もかかっている。無収入になった途端に数ヶ月でコストがかさみ現金が枯渇する企業は数多い。中小企業の財務を担当されている方や経営陣にとっては常識だろう。そして、日本は中小企業は多いし製造業も多い。

日本の企業も現金を数ヶ月分しか蓄えていないのは当たり前で、知人の会社(祖父の代から続く老舗製造業)は中国やマレーシアから部品が入らないことを見越して、2月にすでに銀行に現金の借り入れを申請済みだ。当座、半年ほどは大丈夫とのことだけど、半年ってあっという間だ。引き続き対策を考えていると言っていた。

京都などの観光地でも売上が半分となり新たなビジネスプランを模索しているという話を聞く。日本でも対策を取り始めている企業は数多くあるのに、遅れているのは政府だけなのだ。なぜ最初にでてくるのが1世帯あたりマスク2枚配布する、なのだ?

ご参考までにアメリカでは連邦政府がすでに2兆ドル(日本円でおよそ220兆円)の景気刺激策を決議。ここから中小企業向け支援策や個人向け給付、税金申請期間の延期(延期することで追加税金の支払いも遅らせることができる)他にも様々な対策が議論されている。ちなみに景気刺激策は3月中旬までは100兆円規模だったが、ほんの1週間ほどで倍にしており、それだけ急激に状況が変化しているということなのだろう。

ご参考:
米政府が100兆円余の経済対策 国民への現金給付も
トランプ氏、2兆ドル規模の経済対策法案に署名 新型ウイルス

前述した安倍首相の会見の発言に戻るが日本は2月上旬の中国人観光客が減りはじめた時点で観光業はすでに打撃を受けていた。その時点で対策を取りはじめていれば、どの国よりも早く日本国民と経済を支える対策が取れたのではないだろうかと思うが、そのあたりどうなのだろうか?

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