コロナ発生源は武漢の研究所か?複数の証言を米メディア一斉報道

2020.04.17
by MAG2NEWS編集部 NK
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新型コロナウイルスの発生源についてアメリカのFOXテレビは15日、武漢市にある研究所だったと報道したと日本の時事通信などが報じている。複数の関係筋からの話だという。トランプ大統領はこの報道について聞かれると「それについては話したくない。この恐ろしい状況の徹底的な調査をしている」と述べるにとどめた。これを受けた中国外務省の趙立堅報道官は「(WHOの当局者らが)ウイルスが研究所で作られたという証拠はないと何度も言っている」と否定。現時点で真相は明らかになっていないが、もしアメリカの報道が正しければ世界中から中国への批判が殺到する可能性がある。


ウイルス研究中に感染の疑い

FOXテレビの報道によると「発生源は武漢市にある研究所だった」と、複数の関係筋の話を紹介。新型コロナウイルスは生物兵器として開発していたのではなく、中国のウイルス研究がアメリカと同等以上だと示すための研究中に所員に感染したものだとしている。日本経済新聞によると、アメリカのワシントン・ポストも「研究所の安全管理に不備があり、ウイルスが流出した」との関係者の見方を報道。その他、アメリカメディアによる「研究所がウイルスの発生源」との報道が相次いでいる。

「体制不十分」と警告

時事通信によると、ワシントン・ポストの報道として、アメリカの外交官が2年前の2018年に研究所を視察していたとしている。その際、コロナウイルス研究の危険性や安全面について警告し、「体制が不十分だ」とする公電を送っていたという。トランプ政権では、この研究所またはコウモリのコロナウイルスを研究している「武漢市疾病予防センター」の研究所からの感染を疑っているとした。アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は報道について否定せず、武漢の研究所には非常に伝染性の高い物質があったことをアメリカが把握していたことを明かしている。

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