新型コロナで経営不振に。いま改めて考える自営業者との結婚と未来

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30代前半の独身女性Aさんから「このまま彼と結婚していいのか不安になった。どうしたらいいでしょうか?」と、ご相談いただきました。

なんでも、Aさんの彼は自営の飲食店経営者で、今回の新型コロナウィルス感染拡大で大打撃を受けたとのこと。ちなみにAさんは年収400万円の会社員で、交際は1年ながら結婚を考えていたそうです。ついにきたか…という感じの内容ですね。今回は自営の方との結婚について、建設的な考え方をお伝えしましょう。

会社員でもリスクはある

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まずは基本の考え方なのですが、これは「自営の方と結婚する方の宿命」です。そもそも、自営業は水物。飲食店なら流行り廃りもあり、尚更といえます。そういう方と結婚すれば、よいときもある反面、悪いときにも運命を共有するのが実情です。

仮に今回のコロナ騒動を乗り切れたとしても、またいずれ同様の事態は起こりえるでしょう。では普通の会社員なら安全かといえば、もはやそうともいえない時代になりました。

働いても働いてもなかなか年収が上がらないばかりか、最近では大手でも40代でリストラ対象です。仮に運よく定年まで残れたとしても、その後の仕事や収入に困るのが会社員になります。

Aさんの彼は少なくとも、これまで普通に経営できていた様子です。飲食店は3年で7割が廃業するとされる業界なので、十分に実力のある彼氏ともいえます。

また、自営業者と会社員の組み合わせはリスクバランス的には最高です。彼の経営が苦しいときはAさんが支えて、その代わりにまた終息後にしっかり稼いでもらいましょう。

お金しか考えない結婚は失敗する

さて、並行的に大切なことなのですが「仮に店が潰れたらどうするのか?」こんなことを考えてみることも大切です。今回のコロナ騒動は甚大なものなので、本当に彼の店も潰れるかもしれません。

すでに結婚していたとしたら、どうしますか?離婚を希望するのでしょうか…?結婚には相応の打算なども必要といえますが、お金しか考えない結婚はたいてい失敗します。得しか考えない結婚も大体同じです。

そもそも、仮に潰れなかったとしても、まだまだコロナ騒動は当面続く可能性があります。もとに戻るまで、何年かかるかわかりません。

いまは彼氏も結婚など考えられないでしょうが、「経営が回復したら結婚」などといっていたら、あなたはそのとき何歳でしょうか?出産を考えているのならそれも難しくなる可能性もああり、また彼が結婚してくれる保障もありません。

逆に、苦しむ彼を何かの形で支援できれば、彼もより強く、あなたとの結婚を望むのかと思います。いろいろな意味で、ここは正念場です。ピンチをチャンスにするのか、それともピンチにそのまま負けるのか…。十分に考え、行動を起こしていきましょう。

最後にちょこっと…苦しむ自営業者と結婚していいのか。会社員としての視点のみならば、自然な気持ちでしょうね。いまは自営業の悪い側面が前面に出ていますが、会社員にはないメリットもあるのも自営業です。少しだけ、冷静に考えてみましょう。

一方、潰れたらどうするのかを考えるのも重要です。離婚するのか、支えるのか…正解はありません。「自営業だからダメ」ということは決してありません。しかし結婚は人生を大きく揺るがす選択肢ですから、十分に考えて結論を出しましょう。

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※この記事はby themから転載しました。(初出:2020/04/22)
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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