新型コロナの震源地となった中国ですが、現在の様子はどうなっているのでしょうか。飛行機で省をまたぐ移動が可能になったと報告しているのは、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』で上海在住の日本人著者・ジンダオさん。コロナ後の「初フライト」の様子から、機内でCAから受けたという「初めてサービス」を写真とともに伝えています。
中国系CAに受けた「初めてのサービス」
出張のため広州に移動したのですが、コロナの影響で中国のCAが乗客に対して通常業務とは違う対応を行っていました。中国では省をまたいだ国内移動の許可は基本的に出ているものの、コロナ対応は継続中という状況のようです。早い終息を願うばかりです。
CAが乗客全てを検温
CAが手に持っていたのは体温計。乗客一人ひとりを回って検温。すやすや寝ている乗客も起こして検温。結構しっかり対応しています
検温後、次にCAが何か紙を持って、乗客一人ひとりに何かアナウンスしていました。
どうやら「広州で登録を行うように」と通達の紙。QRコードが印刷されているので、用紙を写真で撮影して後で登録をしてくれと乗客に告知。紙も配りません。
本当、こんな感じで乗客一人ひとりに紙をおりゃっ!ドドーンと見せていました。このQR付き案内用紙が目に入らねーか!的な感じです。
検温と到着後の申請の案内。現在の中国国内のフライトではCAが通常より2回ほど多く、乗客の元を訪れて検温と着陸後のアナウンスをしていました。
帰りのフライトでは搭乗前のフライトチケット確認時に検温。そっちの方が高熱が見つかった場合、速やかに対応できると思います。
そのため、必ず無愛想なCAさんがやってくるという訳ではありません。
外国人は要注意の健康QRコード
見せてもらった用紙は上海で言う「随申码(suí shēn mǎ)」の案内でした。「随申码」とは?通称グリーンコードと呼ばれ、本人の移動状況をトレースするための情報。広州では「健康码(jiàn kāng mǎ)」と言うらしく、広州到着後に早速登録・・・・するも、登録できず。
誤解があるといけませんが、正確に言うと「随申码」は上海においてWeChatやAlipayで外国人は現在対応しています。同じく広州でも「健康码」は対応しているのですが、中国人と外国人ではちょっと違っているのです。
外国人本人が在住して生活している省や市で外国人は健康コードの登録が「パスポート番号」で可能。
ただしこの登録した情報を別の省や市に移行しようとQRコードをスキャンすると、外国人は登録した情報が引き継げないのです。その理由は移行情報が身分証番号のみが対応だから。
中国在住の外国人の人数は13億人の中国人の人口からすると非常に少数派。システム的にはイレギュラーな人たちのため、仕方がないのです。いずれ変更があるといいんですけどね。
上海、広州でこの状態なので、他の省でも同じなのかなと思われます。
またこの「健康码」は地下鉄やホテル、ビル施設で提示を求められる場合もあるので、出張などで移動した先の「健康码」の提示が難しい場合は、お住まいの地域で作成した「健康码」を提示して説明をするしかありません。
中国でビジネスの移動がある場合は、ご注意を。
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