新型コロナウイルス対策への批判などもあり、長く続いた安倍一強時代が終わりを告げようとしている。ポスト安倍がささやかれ始めてきたが、そのレースには岸田文雄政調会長、河野太郎防衛相、西村康稔経済再生相、石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相などの名前が挙がる中、ここへ来て驚くべき意外な人物が登場してきた。
安倍首相と麻生副総理が頻繁に行う会談
それは麻生太郎副総理兼財務相だ。麻生氏といえば、安倍首相が最も信頼し、頼りにしている存在。安倍首相はその麻生氏を頻繁に官邸へ招き入れ、2人で会談をしているという。先月29日放送のTBS系「ひるおび」に出演した政治評論家の田崎史郎氏は、「6月に4回も会談している。4月は1回、5月は2回だった」とコメント。会談の回数が増えていることを明かした。
もちろん2人だけの会談のため、その場で何を話しているかはわからない。しかし、安倍首相が頼れる兄貴分として慕う麻生氏に、何らかの相談をしていることは間違いないだろう。
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秋の解散を勧める麻生副総理
実は麻生氏は、ことしの秋の解散を積極的ににおわせている。30日付の朝日新聞によると、公明党の斉藤鉄夫幹事長と会談した麻生氏は、「選挙の時期について意見を交わし、麻生氏が今秋の解散が望ましいとの考えを伝えた一方で、斉藤氏は早期解散に慎重姿勢を示した」と伝えている。
麻生氏の個人的な見解なのか、安倍首相とも一致した意見なのかは不明だが、ポスト安倍を狙う人物にとっては、気が気ではないはずだ。
麻生氏のワンポイント登板はあるのか?
そこでポスト安倍に急浮上してきたのが麻生氏だ。政治アナリストの伊藤惇夫氏は、出演したTBS系「ひるおび」の中で、安倍首相が最も信頼を寄せている麻生氏について、「何かある時にワンポイントでの麻生さんはありえる」とコメントした。
現在79歳の麻生氏は、85歳までは政治家を続けると周囲に話していて、もし安倍首相から頼られるようなことがあれば、意欲を示しそうだ。
新型コロナウイルスの影響で未曾有のこの状況に、果たして麻生氏の再登板はあるのか。第2次麻生政権誕生は決してありえない話ではなさそうだ。
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