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LINEブロックが殺人動機。他にもあった「LINEブロック」トラブル

NHKは9日、「先月、静岡県沼津市の路上で女子大学生が刃物で刺され殺害された事件で、逮捕された同じ大学の20歳の男が、『LINEをブロックされたから殺した』などと供述していることがわかった」と報じました。検察からの請求で後日、精神鑑定が行われるといいます。

「LINEブロックされたから」が殺人の動機

先月27日に起きた、沼津市の路上で山田未来さん(19)が同じ大学に通う三島市の大学生、堀藍容疑者(20)に刃物で刺されて死亡した事件。発生当初からさまざまなメディアで報道されていた殺人事件ですが、その動機がまさか「LINEをブロックされたから」だったとは…。

この報道を受け、SNS上は10日朝から騒然。「怖い」「LINEブロックされただけで人を殺すな」「LINEをブロックするなんて日常の行為だろ」などの声が上がっています。

LINEをブロックしたという動機で起きた殺人事件。これだけを聞けば、「LINEをブロックすることは危険な行為なのか」「SNSは危ない」などの論調に話は飛躍しがちです。実際にそのような傾向を危惧する声もネット上からは聞こえてきます。

LINEをブロックする行為自体は、LINEを使用している人なら、誰でも一度くらいはやったことがあるでしょう。しかし、そのほとんどは不快な広告だったり、怪しい勧誘だったりを拒否するためではないでしょうか。友人関係にある人や何かしらの繋がりがある人に対しては、なかなかブロックはしづらいですよね。

にもかかわらず、仕方なくLINEをブロックするということは、何かしらのトラブルや迷惑行為がある場合がほとんどです。調べてみると、実際に「LINEブロック」をめぐるトラブルは他にもたくさんありました。

LINEブロックによる男女関係のトラブル

LINEブロックが起きる例として、最も多いのが男女関係のトラブル。男性からしつこく言い寄られる、別れたのに元彼女からメッセージがくる、嫌がらせ、いかがわしい画像が送られてくる…ということが多いとか。

このような迷惑行為を行う相手に対し、LINEブロックを行うとどうなるのでしょうか? それで収まればもちろん良いのですが、ストーカー化してしまうパターンがあるようです。

具体的には、「別のスマホから連絡してくる」「SNSで調べてダイレクトメッセージを送ってくる」「別アカウントのLINEから送る」「家を訪ねてくる」…完全なストーカー行為です。もうこうなると、相手の行為はエスカレートするばかり。次第に激しくなり、沼津で起きた事件のように、いつ刃物を持って相手が目の前に現れるかわかりません。

LINEブロックは絶縁状を送るつけるようなものですから、気を付けて行わなければなりません。あまりにもストーカー行為がエスカレートするようであれば、弁護士や警察に相談しましょう。実際に弁護士事務所にLINEブロックに関する相談は多いといいます。

トラブルは友人同士の間でも

男女関係以外でも、友人同士の間でLINEブロックにまつわるトラブルがあります。いくら友達だったり知り合いだったとしても、自分の自慢しかしてこなかったり、内容のない話をしつこく送ってこられたり、以前は仲が良かったけどもう連絡を取りたくなかったり…という人たちに対しては、ブロックしたくなりますよね。

友人同士の場合は、LINEをブロックすると、そのまま関係が自然消滅するパターンが多いようですが、その一方でトラブルに発展してしまうケースもあります。普段から顔を合わせない人同士なら特に問題はないようですが、頻繁に会わざるをえない人だと大変です。

気まずくなるどころか会話は完全になくなるでしょう。同じ友達グループなら「何かあったの? 」と周囲が心配するかもしれません。

しかし、これならまだましな方です。最悪なのはグループから排除されたり、陰湿ないじめにあったり…などというトラブルに発展してしまうパターン。男女間のようなストーカーというものとは異なりますが、これはこれで精神的にかなりつらいものです。実際にこのようなトラブルは頻繁に起きているといいます。

もちろんLINEブロックは時に必要な行為ですが、その先に待ち受けている出来事も考えておくことが必要。たかがブロック、されどブロック、取り返しのつかないトラブルや問題に発展させないためにも、十分に注意しましょう。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source : NHK

image by : shutterstock

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