沖縄でFC琉球の2選手が感染。新型コロナがJリーグに与える影響は?

 

FC琉球は2人の選手が感染

広島 vs 名古屋の延期に続いてJリーグにとってはショッキングなニュースになるが、7月29日(水)に行われた磐田戦(H)の観衆はわずか766人だった。もちろん、ウイークデーなので土・日と比べるとお客さんはどのクラブも少なくなるが強豪の磐田との試合は本来であればドル箱カードである。コロナが無くて、かつ、土・日開催であれば、今シーズン最多の動員を記録したと思うが、4桁にも届かなかった。開幕から勝ちなし中だったので成績不振も動員が少ない1つの理由だと思うがそれにしても寂しい動員数だった。

FC琉球がお客さんを入れてホーム戦を開催したのはこれまで3試合あるが4節の徳島戦は1,355人、5節の長崎戦は671人だった。昨シーズンの年間の平均動員数は4,953人だったので「5,000人まで」という条件があってもそこまで大きな影響はなかったがこれまでの3試合はいずれも1,000人前後。今、無観客に戻しても財政的な面で大きなマイナスの影響は発生しないと考えられる。それもあって早急にJリーグに無観客試合への移行を申し出ることが出来たと思うがFC琉球のサポーターにとっては残念なニュースになる。

早く事態が収まることを望みたいが8月5日(水)に大卒1年目のDF知念の感染が判明した。詳細はクラブの公式サイトで公表されているが8月1日(土)に行われたアウェイの岡山戦はベンチメンバーとして帯同している。その前日の7月31日(金)の朝にJリーグが実施している公式検査を受けており、8月3日(月)の夜に「新型コロナウイルス陽性の可能性が高いと判定されたこと」がクラブに報告されており、検査結果を受けたのとちょうど同じくらいのタイミングで「微熱(37.1℃)、頭痛、喉の違和感を自覚した」と説明されている。

「公式検査の数値をもとに、医師により新型コロナウイルス陽性と判定された」と記されているが、Jリーグが実施している公式検査によって新型コロナへの感染が判明した例になる。DF宮原やMF渡邉柊などは直近の公式検査は陰性だったのでまた違ったパターンの感染判明になるがクラブは8月4日(火)に改めて選手とスタッフ全員にPCR検査を実施しており、この結果を待っている状態だったが「クラブ内に新型コロナウイルス感染症や風邪の症状を訴える選手・スタッフはおりません」というのは安心材料だった。

8月4日(火)に行われたPCR検査の結果が注目されていたが8月6日(木)にMF茂木駿の感染が判明した。こちらは8月4日(火)までは普通の状態だったが8月5日(水)と8月6日(木)は37℃以上の熱が出ている。「DF知念の濃厚接触者」と判定されているので同じルートで感染した可能性が高い。さらに別の選手(1名)もDF知念の濃厚接触者と判定されているがこの選手は8月4日(火)に行った検査では陰性だったという。ただ、大事を取って「自宅にて健康観察」となった。クラスターとまではいかないが困難な状況になりつつある。

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