トランプ劣勢が危機を招く。米国が切る「第三次世界大戦」勃発のカード

 

北朝鮮の惨めな状況で東アジアが変わる

北朝鮮が何か変である。金正恩委員長から権限の多くを金与正氏に移譲されたということがおかしい。金正恩氏の健康問題もあり、経済問題もあり、大変なことが起きていると想像できる。

特に、中国の洪水被害を問題視していたが、それよりも北朝鮮の方が大変なようである。梅雨前線や台風8号もあり、農産物の不作が中国と同様に起こり、秋の収穫が大減収になるようだ。

事実、平壌でも配給が停止して、多くの北朝鮮民が飢え始めているという。収穫期の秋には体制の維持ができない事態で、援助の大幅な増加を図ることが必要になる。しかし、中国も食料不足で、北朝鮮への援助もできないはずである。

そのため、韓国からの援助を期待するしかないが、米国の経済制裁を解かないと、韓国も援助することができない。しかし、中国が韓国へ接近して北朝鮮への援助を依頼する可能性がある。近々、習近平主席が韓国を訪問するようである。

韓国を米国から切り離すとともに、北朝鮮の援助もさせて、その代わりに北朝鮮と韓国を統一して中国経済圏に取り込めることになる。一石三鳥の外交政策である。

韓国の文政権としても、米国経済より中国経済の方が大きくなると望んでいることもあり、習近平訪韓歓迎なので、それに伴い在韓米軍撤退などが起こりえる状態になっている。勿論、GSOMIAの終了もその時になるだろう。

コロナで、世界の仕組みは企業経営もデジタル技術に変わるが、世界の支配体系も大きく変わることになりそうである。

それも中国が世界を変えるトリガーを引くことになる。その意味では、米国同様、中国の動向にも目が離せないことになっている。

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