愛犬が台風や雷を怖がる時は「抱っこ」してあげて。獣医師がアドバイス

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大型の台風10号の影響で、九州全域で停電が起きるなど大きな影響が出ました。ことしは9月が台風のピークだと言われ、今後も気を付けて過ごさなければなりません。それはペットに対しても同様。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生は、犬や猫も自然災害には敏感だとし、飼い主がペットたちにできることを紹介しています。

自然災害に敏感にペットが反応した時の対処方法

今、台風に警戒を呼びかけている所もあります。

自然災害の影響は、犬や猫たちが過敏に反応します。怖くてパニックを起こします。

今週は、自然災害に敏感にペット(犬や猫)が反応した時に飼い主さんがしてあげる事をお伝えしておきましょう。

1)ここに要注意!犬猫の対応とは?

まず、言える事は「不安」になってたまらないと言う事です。

下記の5つの症状を見せたら「SOS」だと思って下さい。

  1. 風や大雨などの音で、飼い主さんを噛む
  2. キョロキョロし落ち着かなくなり、どこに行くにも飼い主さんの後をついていくる。
  3. 細かい震えが出てくる。
  4. 暑くないのに、ハァハァと息を切らす。
  5. 下痢や血便をする。

このような症状がみられても決して慌てないでください。まず、飼い主さんが落ち着かなければ、余計に興奮して動揺します。

2)犬や猫を落ち着かせる方法

大雨、雷などの音で興奮している時には抱っこして、心臓の音を聞かせてあげましょう。

成犬になっても、お母さんの心臓の音は自然と覚えているものだと言われています。

お母さんの心臓の音を聞く事で、落ち着きを取り戻すことがあります。

できれば、その日は夜も一緒に寝てあげて下さい。

ただし、癖になると良くありませんので、もし夜落ち着いていればケージで寝かせてあげて下さい。

まとめ

犬は人間の限界の400倍の距離でも聞き取れると言われている一方で、猫は人間には聞き取ることができない5万ヘルツもの高音を聞き取ることができると言われています。それだけ「音」に敏感なのです。

犬猫が騒いでも「大丈夫だよ」と話しかけるようにし、飼い主さんがとにかく落ち着く事です。大雨や雷がさった後でも大きな「音」はなるべく出さないように心がけてあげて下さい。

image by : shutterstock

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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