もし、地震や火事などの災害が発生し、自分の飼っている猫がケガや出血をした場合、どのような応急処置をおこなって病院に連れて行けば良いのでしょうか? メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、愛猫がケガをした際にすべき処置と注意点を教えてくれています。
地震や火事が発生してからでは遅い。猫の応急処置「出血」「やけど」した時の処置ポイント
もし、地震や火事、あるいは事故などが起きて、自分の大切な猫が大ケガをしてしまった時、病院に向かう前にある程度の応急処置を適切にしてから病院の処置を受けるのと何もしないのとでは明らかに違います。
では、どのような処置をおこなえばよいのでしょうか?
今回は「出血」「やけど」の応急処置についてご説明していきましょう。
1)応急処置をする時のポイント
外傷などでショック状態にある場合、普段はおとなしい猫でも、物凄い勢いで噛みついたりする危険がありますので、飼い主さんが怪我をしないようにしてください。
特に、事故にあった直後に抱き寄せようとすると、猫は意識がハッキリしていないので、かなり攻撃的になることがあります。
2)「出血」「やけど」の応急処置について
まず、ケガをしている場所を押さえて下さい。軽度の出血の場合には、ガーゼをあて、出血の部位を直接押さえます。
血が止まったら強く押さえる必要はありません。3分ほど押さえ続けると出血は止まると思います。
万が一、これで止まらない出血の場合は、伸縮しないテープや包帯できつめに巻くと落ち着いてきます。
<まとめ>
自分の飼っている猫がケガをしたら、飼い主さんが落ち着くことが実は一番大切です。
何があったのか? きちんと愛猫の代わりに説明できるようにして下さい。冷静になる事です。
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