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ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が伝授、ビジネスパーソンを最速で成長させる「ノート術」

ビジネスマンにとって「成長する」とはどういったことを指すのでしょうか?デキるビジネスマンとは「問題解決能力が高い人」であり、「成長する」とは問題解決能力を向上することだ、と語るのはメルマガ『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』の著者で昨年12月にクラウドセキュリティ業界を牽引する「ゼットスケーラー株式会社」の日本・アジア事業責任者として代表取締役に就任した金田博之さん。外資系企業の経営者をつとめる金田さんは今回、一流のビジネスマンに成長するためのコツが掴める「ノート術」を特別公開し、その具体的な方法について事例をあげながら分かりやすく伝授しています。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者、金田博之さんがオンラインで無料勉強会を開催します。 これまで有料で開催してきた勉強会を無料公開。この機会にぜひご参加ください。

テーマ:短時間でキャリアアップを目指す無料勉強会 ~ビジネスパーソンが最速で成長するためのノート術~

日時:2021/3/20(土)10:00~10:45
視聴方法はこちらから。

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ビジネスパーソンが最速で成長するためのノート術

課題背景

2月も中盤に入り、私の生活にある変化が訪れました。

それは、相変わらず予定は過密ですが、ほとんど毎日定時の6時に仕事を終えることができているということです。つまり仕事の生産性がこの2ヶ月で飛躍的に向上しました。

ゼットスケラーに入って初日からスケジュールはパンパンで、最初のうちは予め決まっていたスケジュールすらこなすことができない日々が続いていました。

しかし今では、予定をこなせることはもちろん、多少のイレギュラーが起きても十分リカバリーが可能なほど、余裕を持って仕事ができています。

この変化は何によってもたらされたのでしょう?

新しい環境、仕事への慣れということになるのですが、私自身ではその慣れという状況に最短でたどり着くための「仕組み」がうまく回り始めたと思っています。

慣れるということは自分自身を周りの環境に合わせてアップデートしていくことです。少し大げさに「成長」と言ってもいいでしょう。

では自己の成長スピードを最大化するために私がやってきたことはなんなのか、今回は私のノート術にふれながらお話ししたいと思います。

一流、二流、三流はここが違う!

【三流】課題について考えず、場当たり的な行動をする(Doのみにフォーカス)
【二流】目の前の課題について考えてから行動をする(Plan/Doで課題解決がしっかりできる)
【一流】常に課題を探して考え、解決策を蓄積する(Check/Actionにより問題を未然に防ぐ)

成長とは問題解決能力を向上すること

ビジネスマンにとって成長する、アップデートするとはどういうことでしょうか。

抽象的な表現にはなりますが、一般的にデキるビジネスマンとは「問題解決能力が高い人」だと定義することができます。

仕事で結果を出すということは、突き詰めて考えれば問題を解決するということだからです。

つまり、 成長するとは問題解決能力を向上すること だと私は考えています。

より複雑で難易度の高い問題、抽象度の高い問題を解決することができる人がキャリアアップできる、というのはあなたの周りを見ても想像できるのではないでしょうか

私が考える3流、2流、1流の違いはこの問題解決に対する姿勢にも顕著に現れています。

3流のビジネスマンは目の前の問題を解決するに当たって、場当たり的な対処をしてしまう人です。

目の前に問題が起きてからようやく体を起こして対処する、「どうやって」と言われても具体的な根拠がなく、とりあえず思いついた方法を実行(Do)します。もしくは、自分では解決できないので、言われたとおりに指示をこなすのみ。これでは問題解決に時間がかかってしまいます。

2流のビジネスマンは、経験や知識から目の前の問題を上手く解決する能力があります。目の前に問題があれば、データなどの具体的な根拠を持って適切な解決策(Plan)を考え、それを実行(Do)していける人です。しかし、どれだけ問題解決能力が高くても状況によっては手遅れということもあります。それでは、限られた時間の中で最大限の結果を安定的に生み出すためにはもう一つレベルアップする必要があります。

では1流のビジネスマンはというと、問題が起きる前からすでにある程度の解決策が出来上がっています。どういうことかというと、 常に課題の根本原因を特定し、元を正す形で解決策について考え、即実行している のです。

自ら今後の課題はないか振り返り(Check)を行い、即改善(Action)しているので問題が表面化する前に対処できたり、その後に同じような問題が起きても最速で対処 することができます。

つまり、業務改善のフレームワークであるPDCAサイクルを自己成長に当てはめたとき、

という違いがあります。

私は、この一流からの学びをノートを使って仕組み化してきました。

次にその点を掘り下げていきましょう。

毎日ノートを使ってCheckとActionを回す

私はCheck/Actionを意識した成長サイクルを短く回すためにノートを活用しています。

なぜなら、 課題を言語化、もしくは図解化して記録に残すということが重要 だからです。

具体的には、私は1日の中から得た学びや成功体験を必ず振り返って、ノートに書いています。

他にも普段の何気ない会話の中で気になったことがあればすぐにメモに残し、後から見返すクセをつけています。

そして仕事が終わったら一日のノート、メモ書きを見返して、その日印象に残ったことや、学びになったこと、今後の課題となるものを日記として毎日書き記していくのです。

具体的には、以下のシンプルな構成でノートにまとめるようにしています。

1. 状況 (日付)

2. 課題

3. アクション

なぜこのような構成にしているかというと、

・状況

自分がその一日に学んだテーマと言えます。それがどんな状況での学びだったかを書き留めておくことで後日その内容を振り返ったときにそのシーンが思い出せるようにしています。こうしておくと、記憶に定着しやすいです。

・課題

どんな学びでも必ずその背景となる課題を考えてノートに書くようしています。これは研修などで学んだことも同様です。冒頭で説明した通り、自分のスキルアップ(つまり成長)には必ずその元となる課題があります。課題なき成長はないと言って良いと考えています。ノートに必ず課題を整理しておくことで、さまざまなことに対してまず根本課題、そして課題の分解を行う習慣ができました。

・アクション

その課題を反転させる形で自分がすぐに行動できること、あるいは行動したいアクションをノートにまとめています。これによりその日に学んだスキルを必ず次の機会に再現するようにしています。これにより、PDCAサイクルのC(振り返り)とA(アクション)に意識が自然と向き、さらにはP(計画)のレベルも向上しました。

例えば、こちらは以前書いた私のノート。

ついつい上司が組織の成果を自分の成果として主張することがありますが、それをどう改善するか?についてまとめたノートです。

この例のように、何か自分がスキルアップすべき状況に対して、その課題の根本原因を考え、それをいくつかに分解し、そして早速明日から取り入れたいアクションをそれぞれ「一行ずつ」まとめます。

これにより、1日の振り返りを必ず課題の根本から考え、それを偏りなく分解して考える習慣が身についてきます。そして、自分が打てるアクションを整理することで自分の行動を動機付け、行動から更なる学びを得る仕組みができます。

学生時代からノートを使ってきた人は多いと思いますが、そのほとんどが記憶に残すために「事実を書き残しておくだけ」の活用方法が中心だと思います。ノートを使って課題を考えることまでやっている人は少ないのではないでしょうか?

ノートは一日単位のPDCA習慣を作る

ノートを取る理由は、リマインドとすぐに行動できるようにするためです。

人間毎日忙しくしていると、どうしても学んだことを忘れてしまいがちです。

あなたも「一昨日学んだことは?」と聞かれたらすぐには答えられないでしょう。

しかし、こうやって記録に残すアウトプットの作業をすることで忘れにくくなりますし、記録に残すことで後から見返すこともできます。

また、気になることがあって忙しいから後で考えようと思っても、その後の作業に没頭していく中で埋もれて忘れてしまうこともあります。

そんなときでもメモに残し、1日の振り返りの時間を習慣的につくることで、時間をかけてゆっくりと考えることができます。

そして重要なのが、すぐに行動できるという点。

行動するとは、課題を見つけて改善していくアクションのことです。

例えば仕事でなにか失敗したりしたら、それが課題になります。

もちろん、そのときどうすればよかったのか、次はどうやったらうまくいくのか、という解決策も同時に考えます。

なぜこれが重要かというと、これを根本から解決していかないと、遅かれ早かれまた同じような問題に直面するからです。

そのときにどうしようと頭で考えてその場で解決するのではなく、解決する仕組みを予め作っておく、もしくは予め根本原因を対策して予防しておくことで、同じ問題に悩まなくて済みます。

私は毎日の振り返りを行い、自分自身の改善すべき課題を常に探しています。

そしてその課題に対する解決策もその場で考え、具体的なアクションに落とし込み、次の日から即実行できるようにしているのです。

もしうまくいかなかったら、また課題継続で、今度は違う解決策を考えます。

このようにノートを使って一日を振り返り、個人単位でPDCAを常に回しているイメージです。

私も毎日のノートを活用して、今の環境に合わせて課題を解決し、難なく仕事をこなすことができるようになりました。もちろん今も続けています。

より深いアイデアは「虎の巻」へ

毎日この振り返りノートを続けていけば、確実に自己成長に繋がります。

課題に対して毎日考え、それを言語化するので頭もよくなります。

慣れてくれば問題を分解して構造的に捉え、論理的に解決する能力が自然と備わってくるでしょう。

そして、段々と似たような課題の成功パターンも蓄積されていきます。

私の場合、そのような成功パターンが見つかれば、オリジナルのフレームワークとしてさらにまとめて、日々の振り返り日記とは別のノートにまとめています。

これを「虎の巻」と呼んでいます。

イメージとしては、各スキルアップテーマに対する自分用のチェックマニュアルみたいなものです。

私がこれまでのキャリアを築くことができたのも、振り返りノートと、その集大成である虎の巻があったからです。

もうかれこれ15年近く続けており、蓄積されたノウハウは数え切れませんが、その全てが私の血肉となっている実感があります。

こちらのようにさまざまな自分が重要と考えるテーマ別に虎の巻に整理しています。

たまに「どうやったら毎日ノートを続けられるんですか?」と聞かれます。

それについてもお話ししておきましょう。

まずはとにかく習慣化することですが、まずは1日1項目、1行だけでもいいので書いていくことをおすすめします。

課題や解決策としっかり考えた方がいいのですが、習慣化するまでの間は完璧にやろうとすると続かないので、とにかく小さなことからやってみてください。

毎日感じたことを言語化する。これだけでも十分効果があります。

また、習慣化においては手段が目的しないように時折目的を思い出すことが大事です。

ノートの目的は課題を解決するためのアクションを考え行動し、あなた自身の成長を促進すること。

それを忘れないようにしましょう。

今回の実践ポイント

・毎日の課題を見つけ、解決策を考え行動する
・ノートで課題と解決策を言語化する
・成功パターンをオリジナルのフレームワークにする

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image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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