「部下が報連相を守らない」と嘆く上司は、まず自分の胸に手を当てろ

 

これは誰の責任か?というと、そんな報連相しかしてもらえない上司の責任なんです。

だって、適時に正しい報告を必要としているのは上司なんでしょ?だったら上司の方が部
下に働きかけて、適時に正しい報告をしたくなる仕組みを作らなきゃダメですよ。

例えば、報連相というのタダの事実、ファクトを伝えているだけなのに、その報連相に対して、

 ▼ なんでこれしか売れていないんだよ?もっとちゃんと売ってこい!
 ▼ どうしてこんなクレームが多いんだよ?オマエら何やってるんだ?
 ▼ 注文がキャンセルになった?だったらなんで他で辻褄を合わせないんだ?

みたいな反応をするダメ上司がいたりします。こんな反応をしたら、その部下は次から適
時に正しい報連相をしなくなるはずです。

だってこの例って「事実を報告しただけ」なんですから。現状はこうなっていますよ、という報告に対して、行動を叱責していますよね。報告者は事実を伝えただけ。その事実に対していつ、誰が、何を、どこまでやるのかというのは、これは別次元の話です。なぜならばそれは未来の話だからです。事実は過去の話です。

過去の事実の話をしているのに、そこから先の未来の話にすり替えて、それを叱責してしまったら、

 ■ あ、この人にありのままを報告したら叱られるのね

って、どんなおバカちゃんでも理解しますよ。だから次回からは叱られないようにタイミングを変えたり(これによって適時が失われます)、事実を曖昧にしたり、虚偽を混ぜたり(これは正しい報告ではありません)するに決まっています。これはその人にとっての防衛策ですから。

組織ってこれが複数起こると崩壊に向かって進むんですよ。

その原因が実は上司の側にあったということを知らない上司が、世の中にはたくさんいるんですけどね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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