規格外こそが芸能人の証。そんな昭和の時代から変化の平成を経て、今、令和になりました。ギャグの流れも変わりました。昔から新喜劇のギャグといえば、身長の低さを売りにした池乃めだかさんや、アゴが出ていることをギャグにした辻本茂雄さんなど、身体的な特徴を笑いにするのが主流でもありました。
ただ、今はその流れが確実に減っています。
「太っている。目が離れている。顔つきが新幹線に似ている。何かしらその人の身体的特徴をみんなで見つけて、知恵を絞って、その人をスターにするためのギャグを作る。これが以前の新喜劇のパターンでした。新喜劇における『ハゲ!』は悪口でも何でもなく、むしろ愛の塊でもあるのですが、それが受け入れられにくい世の中に急速になってきました」(スポーツ紙デスク)。
もちろん、人に優しい世の中であってほしいものです。ただ、人に優しいことと、今の世の中の形が本当に合致しているのか。川の水が澄んでいることこそが正解で、不純物があることは受け入れられない。純粋なものだけが目指すべきもの…。本当にそうなのか。チャーリーさんの訃報から、いろいろなことを感じもしました。
image by: 吉本興業「チャーリー浜」公式プロフィール
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