「昭和の笑い」は本当に時代錯誤か?チャーリー浜さんの死に思うこと

 

規格外こそが芸能人の証。そんな昭和の時代から変化の平成を経て、今、令和になりました。ギャグの流れも変わりました。昔から新喜劇のギャグといえば、身長の低さを売りにした池乃めだかさんや、アゴが出ていることをギャグにした辻本茂雄さんなど、身体的な特徴を笑いにするのが主流でもありました。

ただ、今はその流れが確実に減っています。

「太っている。目が離れている。顔つきが新幹線に似ている。何かしらその人の身体的特徴をみんなで見つけて、知恵を絞って、その人をスターにするためのギャグを作る。これが以前の新喜劇のパターンでした。新喜劇における『ハゲ!』は悪口でも何でもなく、むしろ愛の塊でもあるのですが、それが受け入れられにくい世の中に急速になってきました」(スポーツ紙デスク)。

もちろん、人に優しい世の中であってほしいものです。ただ、人に優しいことと、今の世の中の形が本当に合致しているのか。川の水が澄んでいることこそが正解で、不純物があることは受け入れられない。純粋なものだけが目指すべきもの…。本当にそうなのか。チャーリーさんの訃報から、いろいろなことを感じもしました。

image by: 吉本興業「チャーリー浜」公式プロフィール

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芸能リポーター。1956年、福岡市出身。西南学院大学商学部を卒業後、フリーライター、竹書房編集長を経て、サンケイ新聞社に入社。サンケイスポーツ文化社会部記者として、事件・芸能取材を担当する。1986年、芸能リポーターに転身。98年に「有限会社メディアボックス」(現・「株式会社KOZOクリエイターズ」)を設立。現在、日本テレビ「スッキリ」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「上沼・高田のクギズケ!」、朝日放送「おはよう朝日です」「キャスト」などにレギュラー出演。芸能ジャーナリズムで幅広く活躍すると同時に、番組企画、芸能情報配信サービスなども精力的に行っている。(株)KOZOクリエイターズには、芸能リポーターとして、駒井千佳子、長谷川まさ子、中西正男らが所属している。

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