東京五輪期間中に選手村で16万個のコンドームが配布されることについて、大会組織委員会は「母国で持ち帰って、啓発に協力してもらう」という驚きの説明をした。濃厚接触NGとしながら、コンドームは配るという矛盾。そこから、五輪開催中の選手村が“無法地帯”である実態が明らかになってきた。
コンドームが東京五輪のお土産?世界も呆れた言い訳
東京五輪の開催まで2カ月を切る中、世界中を驚かせるような発言が組織委員会から飛び出した。
今大会では国内コンドームメーカー4社が約4万個ずつ、合計約16万個を配布することがすでに明らかになっている。
オリンピック・パラリンピックでは毎回、選手村や大会競技施設でコンドームが無料で配布されることが恒例となっており、2000年シドニー大会は12万個、08年北京大会は10万個、12年ロンドン大会は15万個、そして16年リオ大会では史上最多の45万個が配られた。
しかし、今回はこれまでとは事情が違う。
濃厚接触はNGとしているにもかかわらず、16万個ものコンドームを配布するということは、組織委員会が「自由にセックスしてください」と言っているようなものだ。
これに対し、組織委員会は「選手村で使うというものではなく、母国に持ち帰っていただき啓発にご協力いただくという趣旨、目的のもの」と苦しい言い訳。
また、政府は31日、選手村での飲酒やアルコールの持ち込みが禁止しないことも明かしており、ネット上では「酒もセックスもOKって天国じゃん」「選手村だけ特別扱い」などの声があがっている。
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選手村は「ナンパ天国」 75%のアスリートが性行為
そもそも、なぜオリンピックに大量のコンドームが必要なのか。実は選手村はかなりの“ナンパ天国”で、ワンナイトラブがそこら中で行われているのだ。
声を掛けるのは簡単。「何のスポーツをしているの?」でOK。むしろ街中でナンパするよりもハードルが低い。そこからそれぞれの競技の話をすればすぐに打ち解けることができ、お祭り気分の開放的な心理も相まって、成功率は高いという。
選手たちの中には「思い出を作りたい」「二度と会うことがないから割り切れる」などの声もあり、自由な愛の営みが至る所で行われるのだ。
実際にかなりのアスリートたちが選手村で性行為に及んでいるとみられ、米タイム誌はアメリカの競泳選手の話として、「70~75%のオリンピック選手たちは、五輪開催中にセックスしている」と伝えた。
昨年1月にスイスで行われたローザンヌ冬季ユース五輪でもコンドーム配布が行われた。70か国以上から、15~18歳の選手たち1880人が集まった大会だが、用意した1200個のコンドームはあっという間になくなったという。
こうした事実を踏まえ、組織委員会は16万個ものコンドームを配布することに対して、苦しい言い訳をするしかなく、「さすがにセックス禁止とは言えない」というのが本音だろう。
もはや何でもあり状態になりつつある選手村。“酒池肉林”と化し、感染が拡大してしまう可能性は十分にありそうだ。