追い詰められる女性医師たち。コロナで「医療逼迫」の裏に隠された真実

 

そもそも女性医師は男性医師に比べ、賃金が低く、研究助成金を獲得しづらく、学術論文の受理率も低い。この男女格差は日本に限ったことではなく、海外でも認められているジェンダー差別です。

例えば、2018年に米国で行われた調査では、女性内科医の年収中央値は20万ドルだったのに対し、男性内科医は25万ドル。「女性」と言うだけで、5万ドルもの違いがあることがわかっています。

いずれにせよ、再び感染拡大が深刻化していますが、「医療崩壊」「医療逼迫」という今まで滅多に使われなかった4文字の裏側には、限界境界線を越えた看護師、医師、保健師などたくさんの医療関係者がいる。その事実を「真正面」から受け止めている為政者がどれほどいるのか。

なぜ日本だけが「努力目標」にとどまっているのでしょうか。

いつの時代も、いかなる事情も、不利益を受けるのは決まって末端の現場の人たちです。その現場への想像力が1ミリもないことが、全てのありとあらゆるコロナ禍で「人工的に生まれた問題」の根っこにあるように思えてなりません。

「飛躍しすぎじゃね?」と思われる方もいるかもしれませんね。でも、今、日本で起きている問題の根っこは皆同じ。現場を見てない、現場に情報を取りに行ってないのです。

みなさんのご意見、お聞かせください。

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