5000人を超えることも珍しくなくなった東京都の新型コロナ感染者数。医療崩壊も起きつつあり、どんなに苦しくとも「自宅療養」をしなくてはならないという現実も他人事ではないというところまできています。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、新型コロナウイルスの感染によって自宅療養することになる前にぜひ読んでほしい注意点や準備しておくべきものについてお話ししています。
コロナで自宅療養するなら
さて、本日は今話題の自宅療養のお話。
新型コロナに感染した場合、東京では
・自宅療養
する場面が増えてきました。
感染者も増えていますし、自宅療養も他人事じゃなくなってきた感じがしますよね。予め準備したり調べておいた方がいいと思います。斯く言う私もネットでいろいろ見ていますもん♪
自宅療養の場合の目標は
・患者自身の回復・状態の観察
・家族への二次感染の防止
です。まあ、そうですよね。
このうち、患者自身の回復・状態の観察という目的についてです。いや、ホントにミモフタモない言い方ですが、未だ治療薬がない以上
・体調が回復するのをひたすら待つしかない
んですよね。無理をせず、じっとしていて、消化しやすい食事と水分補給をして寝て過ごす。原始的ですが、これしかありません。治療薬がないということがこんなにも人類の無力さを感じさせるなんて、悲しいですね。
この期間中、体調は日々刻々変わるわけです。この変化をキチンと捉える必要があるんですが、そのためには
・体温計
・パルスオキシメーター
・調理不要で食べやすい食料
・水分補給用の飲み物
・スマホなど外部に連絡するためのツール
・解熱剤
・咳止め薬など
のようです。いや、ネットに落ちている情報を複数見ているとこういうモノが役に立っているみたいなんですよ。
体温計はいいとして、パルスオキシメーター。これは血中の酸素濃度を測るためのもので、数値が下がるほど重篤です。この数値が
・入院の目安になる
ようなので、ちゃんと測る必要があるんですね。ちなみに、体感的には悪くないと思っていても、数値がすごく下がってしまっているということはあるようですよ。
で、このパルスオキシメーターは一般家庭にはありませんよね。都内では
・保健所で貸し出してくれる
ようです。
● 新型コロナウイルス感染症の自宅療養者を対象とした支援について(第1489報)
大阪・岡山・神奈川も同じように貸し出す旨、サイトに掲載されています。お住まいの自治体のサイトで貸し出しについてチェックしておいた方がいいでしょう。
食料と飲み物については、家庭で調理したりお茶やコーヒーを飲むのは
・止めた方がいい
と思います。単身者の場合、そもそもコロナで苦しんでいるんです。健康な状態ではないんですから、家事の労力はできるだけ減らす方向で準備しておきましょう。また、家族がいる場合、食器やグラスの洗浄、食品の受け渡しで他の家族への感染リスクが増大してしまいます。なので、これもできるだけ調理せず、受渡不要なものを予定しておくべきだと思うんです。
・ゼリー状の栄養補助食品
・チョコやキャンディ
・缶詰の果物
・フリーズドライの味噌汁やお粥
・ペットボトルの麦茶
・スポーツ飲料
・小分けドリップタイプのコーヒー
などです。あああ、そうそう、ちなみに
・禁煙・禁酒
だそうです。
ちょっと長くなりそうです。続きは次回。
コロナで自宅療養する場合のお話でしたね。残念なことに、治療薬がない以上患者自身は
・じっとしていて体力の回復を待つしかない
ということです。ま、準備よくコロナに感染する人がいるわけないので、どうしても慌てて手配することになりますね。
・パルスオキシメーター
は、保健所が貸し出してくれます。お住まいの自治体の保健所に問い合わせてみてください。
また
・配食サービス
も各自治体で行っているようです(いや、全部調べたわけじゃないけど)
数日間分の食料のセットを自宅玄関前まで運んでくれるサービスです。感染しているとはっきり分かっている人がスーパーやコンビニに出てきてしまっては、感染が拡大するだけだからでしょう。
万一可能なら、の話ですが、まだ安全と思われる家族の方に
・スーパーで大量買いだし+作り置き
してもらうのもイイ手だと思います。患者本人だけでなく、家族全員が感染してしまうこともありえます。たとえ症状が現れなくても、陽性になれば自宅に待機することになるわけですから、その時のために備えておくんです。
配食サービスがどんなものかは分かりませんが、食べ慣れた味を食べられるというのも落ち着ける要因になるでしょう。
ただ、これは家族と暮らしていて、しかもその家族に感染していない場合に限られます。余力があるときに検討してみてください。
もうひとつ
・常備薬
です。鎮痛剤・解熱剤として内服するとだいぶラクになるからです。
この常備薬のうち、推奨されているのが
・アセトアミノフェン(カロナール)です。
商品名で言うと
・タイレノールA
・バファリンルナJ
です。このお薬については、専門の先生たちが書いている記事があります。参考になさってください。
● 忽那賢志(感染症専門医)
新型コロナに罹ったら、解熱薬としてロキソニンなどのNSAIDsは飲まない方が良い?
●MedicalNote 小畑正孝
新型コロナウイルス感染症を疑う症状がある場合の自宅での過ごし方は??市販薬の解熱剤の注意点や同居者の感染対策とは?
お薬は飲みたくなるときには、もう苦しくて買いにはいけません。なので、これも事前に準備しておいた方がいいでしょう。
むむ、もうちょっと続けます。
新型コロナで自宅療養する場合のお話でしたね。
大問題なのがなんといっても
・一人暮らし
です。どこぞの知事が「自宅を病床に」とか発言して叩かれましたが
実際
・なんの冗談だ( ̄∇ ̄)
と思いますね。新型コロナじゃなくったって、フツーの風邪レベルでも一人暮らしには堪えます。
・このまま死んじゃうんじゃないか…涙
と思うあの孤独感と来たら…。
とにかく水を飲もうと思っても、自分で立って蛇口まで歩かなくちゃなりませんから。食事とか薬とか、もうほんとにハードルが高い。
なので、新型コロナにかかってからなどと悠長に構えるのではなく
・事前に食料・水・薬
などを手配しておくべきだと思います。新型コロナにかかった方のブログやらNoteやらを読んでいると食欲には個人差があるようですが、水分補給は積極的にした方がよいようです。水多めで準備した方がいいかもです。
ちなみに、前回お知らせした自治体の配送サービスは
・自宅療養者の激増に伴い遅配
が生じているそうです…えーーー…。
また、一人暮らしの場合、容態が急変したときにも自分一人で対応しなくてはなりません。保健所の電話番号など、通常ならネットでカンタンに調べられることも、ゼーハーしているときにはカンタンじゃなくなります。これも
・事前に番号を調べて見やすいところに貼っておく
くらいはしておいた方がいいのではないかと思います。
自分で容態変化まで報告することのバックアップとして
・毎日誰かにLINE・電話する
のもアリだと思います。離れていてもいいから、家族や兄弟会社の同僚、友人など。時間を決めて一日数回一方的に
・体調とかを報告する
んです。んで、定期報告にしておけば、それがなかったり遅くなったりした場合、それだけで
・体調急変を察知できる
ことになります。新型コロナに限ったことではありませんが、一人暮らしというのはなにかネガティブなことが起きたときに脆弱なライフスタイルなんですよね。怪我とか病気とかね。
誰の世話にならずに生きているので、世話になろうと思った時世話してほしいと思った時に、誰も身近にいないんですよね…なので、とにかく誰かを頼りましょう。
一人暮らしの自宅療養は想像以上にキツいようです。参考までに読んでみてください。
自宅療養も事前の準備が大事。予め必要なものをチェックしたり、協力者を見つけておきましょう。
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