一方、ターゲットはコロナのずっと前からEコマースで売上を伸ばすD2Cブランドを多数誘致。店内でお試しできる場を設け、また、新商品を取り扱う店というブランドを作ってきていました。
さらに、自社の独自ブランドも複数たちあげ、PB戦略トレンドも踏襲。
中でも子供ブランドの「キャット・アンド・ジャック」(Cat & Jack)はコロナ禍に20億ドルも売り上げ絶好調となっています。
● コロナ禍の2020年に20億ドル売り上げた「キャット・アンド・ジャック」(Cat & Jack)の最近の店内
こうした流れからターゲットは小規模のいわばショッピングモール的なものになってきています。コロナ禍の感染予防のため消費者はなるべく店内滞在を短くしたい。そんなときターゲットは商品は多様でありながらも、広くない店内なのでさっと買い物してすぐ帰れるのが魅力となっていったのです。
おそらくこうした理由やこれまでの商品の売れ行きの傾向からディズニーはさらにターゲットでの販売を拡大したのではないかと予想されます。そもそも商品が売れていなければ拡大しようとは考えないので実際かなり売れているということなのでしょう。
また、この時期に直営店を出すことはコロナ対策も自社でしないといけないので何かと経費がかかりますが、ターゲットに任せてしまえばかなり抑えらるなどもあるかもしれません。
商品やブランドによるかもしれませんがウィルソンやナイキ、アディダスがD2C戦略を強化する一方でディズニーは卸売を強化という真逆の動きは非常に興味深いなと思います。
ホリデーシーズン後の各社の売上がどのようになっていくのか確認していきたいところです。
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image by: rblfmr / Shutterstock.com