日本にも外患誘致罪(がいかんゆうちざい)というものがあります。「外国と共謀し日本に対して武力行使を誘発する犯罪行為」を罰するものです。死刑しか刑罰がありません。そして現在まで適用例はないそうです。ただ、今回のシンガポールの外国干渉(防治)法案とは相当に違うように見えます。
シンガポールのような法律を日本も導入すべきなのでしょうか?
私は、外国からの組織的な情報操作があるなら何らかの防衛措置が必要であるとは思います。しかし法律の運用が問題です。政権の批判勢力に対する弾圧に都合よく使われないような歯止め、透明性が絶対に必要です。
むつかしい問題です。ただ、現在の戦争が武力を使ったものから、お互いの国への情報操作へ比重が移っていることは確かです。そして、シンガポールのように現実的な対抗法案をとる動きがあることは日本人も認識しておいてよいでしょう(注:この法案名、まだ日本で報道されておらず、どのような翻訳名になるかわかりません。もし大手TV、新聞で全く報道されなければ、これもおかしな話です)。
(メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 10月3日号より一部抜粋)
社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために
メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 では、在米14年の経験と起業家としての視線、そして大学教授という立場から、世界で起きているさまざまなニュースを多角的な視点で分析。そして各種マスコミによる「印象操作」に惑わされないためのポイントを解説しています。9月中であれば、9月配信分のメルマガ全てが「初月無料」でお読みいただけます。この機会にぜひご登録ください。
月額:¥330(税込)/月
発行日:毎週 日曜日(年末年始を除く)
形式:PC・携帯向け/テキスト・HTML形式
日本のマスコミが伝えない海外報道の読み解き方とポイントを解説する大学教授・大澤裕さん新創刊メルマガの詳細・ご登録はコチラから
image by: Shutterstock.com