企業各社も、ウィズコロナ時期を迎え、厳しく制限していた海外出張や対面会議を再開するなど、社内防疫基準を少しずつ緩和している。コロナ期間中に就職し、団体会食文化に慣れていない新入社員の間では「やっと職場の同僚を知ることができそうだ」という期待感とともに「夜のない人生(つまり夕方から夜遅くまでつきあいさせられること)」に復帰するのではないかと不満の声が同時に出ている。
ある会社員は会社員の匿名コミュニティ「ブラインド(=登録された会社の社員だけが書き込むことのできるコミュニティ。ある程度知名度のある会社ならたいてい書き込みの資格ありだ)」に、「入社後コロナのため会食を経験したことがない」とし「外国語に、ピラティスに平日は退社後の日程がぎっしり詰まっているが、会食をしなくてもいいのか」と質問したりもしている。在宅勤務に慣れていて気にしなかった出勤の服装や会食の時にカラオケで歌うべき歌を問合わせる文章も目につく。
今年初め、ある化粧品会社に就職したファン某さん(32)は「はやくももう、団体会食の告知が出るほどなので負担だ」とし「団体でカラオケに行きそうな雰囲気で、ワクチンを打ってはあるけれどコロナ19感染が心配」と話す。
中央大学の社会学科のある教授は「直接対面する社会生活から得られる知恵と経験が存在するだけに、過去1-2年間に経験したことのない社会新人に対する組織的・社会的レベルの配慮と訓練が必要だ」とし、「まだコロナ19危機が終わっていないだけに、緩い防疫がもたらす危険も共に考慮して、新しい基準に対する考察も必要」と述べた。(無料メルマガ『キムチパワー』2021年10月18日号)
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