この本を読んでわかることは、外国にいる中国人は諜報機関の指示どおり、動かざるをえないということです。
工作活動に協力すればお金をもらえるし、拒否すれば、中国にいる家族の身の安全は保障されないとすれば、拒否できる人はいないでしょう。
女子テニス選手彭帥(ペン・シューアイ)は著者と同じ状況にあり、自分と親族の安全も考えれば中国当局の考えるとおりの演技をすることになるのでしょう。
極端に言えば、中国人全員が中国共産党に自分と家族の命を人質に取られているようなものですので、仕方がないのでしょう。恐ろしいことです。
ハイティワジさん、良い本をありがとうございました。
【この本で私が共感した名言】
謎の薬によってしだいに記憶が失われ、懸念が生じるほどの無気力状態におちいってしまう。女性たちは月経を失うと同時に時間の感覚も失ってしまう。(p158)
従順な学生が、援助の見返りとして中国のためにスパイ行為をしてしまうのだ…もし学生が拒否したらどうなるだろうか?中国の情報機関は、新疆の彼らの家族が監視下にあるという、ゆるぎない事実を突きつけるのだ。(p160)
【私の評価】★★★★☆(83点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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