誰もが「やっぱり」と思ったに違いないニュースが2月24日に報じられた。ジャニーズのアイドルグループKAT-TUNの元メンバーだった田中聖(こうき)容疑者(36)が覚せい剤所持の疑いで逮捕された事件で、逮捕から2日後の26日、田中容疑者の尿から陽性反応が出たという。田中容疑者は1月30日、名古屋市内のビジネスホテルで覚せい剤を所持していた疑いで逮捕され、2月26日に送検された。テレビ朝日などの報道によると、押収された覚せい剤の量は7、8回分の量だったといい、これで使用容疑でも再逮捕される可能性が出てきた。
そんな田中容疑者に衝撃的なニュースが報じられた。2月27日、文春オンラインは「2年前の夏から異変 田中聖が元交際女性に送りつけていた大量の自慰動画」と題した記事を公開。元交際相手の女性が、田中容疑者から大量に送られてきたという自撮りの「自慰行為」動画について赤裸々に告白している。
報道によると、2017年に大麻取締法違反の疑いで逮捕(不起訴処分)されたあと、過去の交友関係を絶って反省を口にしていたという。その後、更生しているかのように見えた田中容疑者は、筋トレで鍛えた体を自慢げに当時の交際相手に送っていたというが、2年前の20年夏頃から自ら撮影した「自慰行為」の動画を送りつけるようになったとしている。こうした動画は複数の女性宛に送られていたという。
なぜ、元KAT-TUN田中聖は女性らに「自慰行為」動画を拡散させたのか?
2年前の2020年といえば「コロナ禍」が始まったばかりの年。日本はおろか、世界中で「自粛生活」を余儀なくされた人々が、未曾有のパンデミックに戦々恐々としていた時期である。家の中で長時間、長期間引きこもっていなければならないという状況は、多くの人々にストレスを与えたに違いない。
よく、わいせつ行為や盗撮などで逮捕された犯人が警察などでの供述で口にする犯行理由が「ストレスがたまっていた」という言葉だ。たしかに人類が約100年ぶりに経験した感染症の世界的パンデミック下で大きなストレスがあったことは否めないが、その解消法として、自慰行為を撮影した動画を大量に送り付けたりするものだろうか? 少し常軌を逸した行為だと気づくのが普通だろう。
ここで湧いてくるのが、「覚せい剤使用」による異常行動の可能性だ。大麻取締法違反で逮捕された後は反省していた田中容疑者だったが、いつの間にか大麻から覚せい剤に乗り換え、コロナ禍の自粛中に「キメた」ままの錯乱状態で、自らの行為を送り付けるという異常行動をおこしてしまったのかもしれない。
警察は今後、田中容疑者を覚せい剤使用の容疑でも調べる方針だという。今回の逮捕と奇妙な行動について、ネット上ではさまざまな意見が投稿されている。