東京電力は22日、同日の夕方以降に東電管内の一部地域において停電になる可能性があると発表した。政府が21日夜に、「電力需給逼迫警報」を出して22日8時から23時の間に節電するよう呼びかけたことで、ネット上では「ヤシマ作戦だ」「何を準備すればいいんだ」と大きな話題となっている。
防災アプリなどを開発する企業が運営するTwitterアカウントで、エヴァンゲリオンに登場する架空の組織と同じ名を持つ「特務機関NERV」は、エヴァに登場する日本全国から電力を集める方法として用いられた「ヤシマ作戦」を思わせる画像を使って、日本人に節電を呼びかけた。
特務機関NERVから緊急のお知らせです。
東京電力管内の皆さま、本日午前8時から午後11時まで節電にご協力ください。 pic.twitter.com/nVxZRPW539
— 特務機関NERV (@UN_NERV) March 21, 2022
萩生田経産相は同日午後、緊急記者会見を開いて、「このままでは地震当日と同様に広範囲での停電を行わざるを得ない」と危機感を示し、国民に停電を呼びかけた。最悪の場合、需要と供給のバランスが崩れることによる「ブラックアウト(全域停電)」を避ける目的で、広範囲で停電する可能性があるとしている。
経産相「このままでは広範囲の停電」 緊急の会見で節電を呼びかけ https://t.co/wCtlU11pb4
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) March 22, 2022
また、首相官邸は同日16時20分、国民の協力で節電効果が出ているとしながら、さらなる節電を呼びかけるツイートを出した。
皆様の節電のご協力で、一定の需要抑制効果が出ていますが、まだ需要は目標とする水準を超えて推移しています。もう一段の節電が必要です。寒さによる需要の増加で、東北電力でも需給が厳しくなっています。東京と東北の両地域で、最大限の節電にご協力いただくよう、いま一度、お願い致します。
— 首相官邸(災害・危機管理情報) (@Kantei_Saigai) March 22, 2022
東京地方は同日午後にみぞれが降り、最低気温が1.8度まで下がって暖房需要が一気に高まった。このことで、さらに電力需要が逼迫するおそれがあるとして、萩生田大臣は「午後3~8時にもう一段の更なる節電を」と呼びかけた。
ネット上では、この状況について「ヤシマ作戦」や「節電しよう」と協力的な投稿が多数されている。