イチロー氏、自身初の“退場”すらもレジェンド。ネットで話題沸騰、語り継がれる審判への侮辱行為の真実

2022.03.30
by tututu
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今、日米球界のレジェンド・イチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が大きな脚光を浴びている。イチロー氏が指導した国学院久我山高校(東京)が第94回選抜高等学校野球大会でベスト4に進出。「イチローはやっぱり凄い」と再認識される中、メジャー時代のある動画がネット上で話題となっているのだ。

イチロー氏、現役時代の退場処分がレジェンドすぎ

イチロー氏といえば、日本とメジャーで4367安打を放った、言わずと知れた大打者。通算28シーズンをプレーし、MLBシーズン最多安打記録(262安打)、プロ野球における通算安打世界記録(NPB / MLB通算4367安打でギネス世界記録に認定)、最多試合出場記録(NPB / MLB通算3604試合出場)を誇っている。

そんなイチロー氏の凄さが改めて囁かれているのがこの動画だ。2009年9月26日に行われたマリナーズ対ブルージェイズ戦。5回に見逃しの三振をした際、判定を不服とするような態度をとったため、審判への「侮辱行為」とみなされ、イチローは自身初の退場処分を受けた。

自信を持って見逃したボールをストライクと判定されたイチロー氏は、バットの先端でホームベースの外角の外れた地面に“通過したのはここ”と言わんばかりに線を引いた。

そのラインがあまりにも正確すぎるというのだ。確かに、画像を重ねてみると、イチロー氏がバットで示した通りのボールだったことがわかる。

これを見る限り、ストライクではなくあきらかにボールで、ホームベースをかすりともしていない。イチロー氏の選球眼がまさに“神レベル”だった。

「(退場の)可能性はあるだろうけど」と覚悟した上での線を引いた行為は「侮辱」と判断され、球審は迷わずに退場を宣告。わずか3秒の即決だった。

不名誉なプロ生活初の退場となったが、イチロー氏は試合後、「もうちょっと間を置いといて欲しいですよね。その作品としてはもうちょっと味わいたいですよね、その間を。その辺がちょっとね。演出能力の問題じゃないですか」と余裕のコメントを発していた。

ちなみに、日本のプロ野球でも29日に行われた中日対DeNAの一戦で、ストライクと判定された大和選手(DeNA)が同様にバットでベースの近くにラインを引く行為をし、それが侮辱行為にあたるとして退場処分を受けた。

これは世界共通のルールのため、いくらレジェンドであるイチロー氏でも致し方ない処分だった。

とはいえ、10年以上も前の1打席の出来事が時を経てネットで拡散されるという凄さ。改めてイチロー氏の偉大さを痛感させられたといえるだろう。

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