第7波到来の懸念が指摘されている中、伸び悩みを見せている新型コロナワクチンの3回目接種。岸田首相は先日、4回目の接種分確保の見通しが立ったとしましたが、重症化リスクが低い人間であっても4回目を打つ必要はあるのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、ワクチン接種を重要視していないことが明白な岸田首相が、3回目の接種率が上がらない中でなぜその先のワクチン確保に走ったかを推測。さらに海外から飛び込んできた、ワクチン接種に関わる驚きのニュースを紹介しています。
下手なワクチンも数打ちゃ当たる?
岸田文雄が首相になったとたん、急に鈍化した新型コロナのワクチン接種ですが、首相官邸の公式HPに公開されているデータによると、2022年3月末の時点で、ワクチンを1回以上接種した人が全人口の80.9%、2回以上接種した人が79.4%、3回接種した人が39.8%となりました。ま、3回目の接種の途中でワクチン担当相の堀内詔子を退任させたのですから、岸田文雄がワクチン接種を重要視していないことは明白ですね。
安倍晋三が「言うだけ番長」なら、岸田文雄は「聞くだけ番長」、両者に共通するのは「やってる感」の演出なので、結果など二の次なのです。まだ3回目の接種が約40%なのですから、本来ならワクチン担当相を留任させて、3回目の接種を加速させるのが筋でしょう。それなのに「聞くだけ番長」は、一番忙しい官房長官の松野博一にワクチン相を兼任させた上、4回目の接種のためのワクチン確保を進め始めたのです。
鳴り止まない「後手後手」との批判にそうとう焦っているのか、3回目の接種が予定より大幅に遅れているのにも関わらず、まだ承認申請も行なわれていない4回目の接種をアピールすることで、あたかも先手先手で対策しているかのような「やってる感」の演出、本当にご苦労様です。
それに、そもそも「4回目の接種は必要なのか?」という声もあります。イスラエル、イギリス、フランスなどでは、医療従事者や高齢者などを対象に4回目の接種を始めましたし、感染者数が急増している韓国でも、重症化リスクの高い人を対象に4回目の接種を始めました。このように対象者を絞っての接種なら分かりますが、ウイルスが変異して感染予防効果がほとんど期待できない従来型ワクチンの全員接種、本当に必要なのでしょうか?
結局のところ、新たな変異株の特性に合わせた対策など何ひとつ打ち出せずにいる「聞くだけ番長」ですから、たとえ効果など期待できないワクチンであっても、3回目の次は4回目、4回目の次は5回目、5回目の次は6回目…と、マシンガンのように連射し続けなければ「やってる感」が途切れてしまうのでしょう。
でも、こんなに何度もワクチンを接種して、大丈夫なのでしょうか?国内のワクチン接種後の死亡者は先月までに1,571人、1日当たり約4人が亡くなっている計算ですが、厚労省は1,571人全員を「因果関係なし」「原因不明」として、国の予防接種健康被害救済制度の一時金4,420万円を誰にも支払っていません。しかし、個別の報告を見ると、明らかに副反応が原因と思われる事例が散見されますし、今も接種後の死亡者は増え続けています。
そんな中、4月1日付でドイツから「エイプリルフールのジョークか?」と疑ってしまうほど驚くべきニュースが飛び込んで来ました。ドイツの主要各紙の報道によると、ドイツのプライバシー規則に従って名前は公表されていませんが、ドイツ東部のマクデブルク出身の60歳の男が、昨年の夏から今年4月1日に警察に逮捕されるまでの約8カ月間に、少なくとも87回以上、新型コロナのワクチン接種を受けていたというのです。