キム当選者は、大統領選挙の尹錫悦陣営に公益情報提供特別委員会の委員長として合流した。
彼は江西区と特別な縁故はないが、政府要職をあまねく務めた経験を強調し「地方自治体長の業務ノウハウと人的ネットワークこそ地域の宿願事業を成し遂げるのになくてはならない武器」として票心(票を入れようとする人々の心)を攻略した。
主要公約としては全面再開発・再建築拡大が挙げられる。金泰佑当選者は呉世勲(オ・セフン)=ソウル市長およびウォン・ヒリョン国土部(日本で言う建設省)長官と歩調を合わせて迅速な開発計画を引き出すという計画だ。
特に立ち遅れた禾谷(モゴク)・登村洞(ドゥンチョンドン]一帯を全面開発し「子供たちが自由に走り回れる町」にするという構想だ。彼の公約には賃貸住宅の高級化戦略なども含まれている。
キム当選者は「76万YouTuber」としてもよく知られている。文化・芸術隆盛公約事業の一つとして「(移転する)江西区の区役所敷地に「ニューメディア産業支援センター」を建て、若者のコンテンツ競争力を育てることができるよう支援する」とし「直接ニューメディアノウハウも伝授する考え」と話した。若さのなせる業と言えるだろう。
おりしも文政権下で何年も沈滞していたチョ・グク裁判がいよいよ始まったようだ。
そんなおり、(区庁長自体には力はないが)「チョ・グク狙撃手」と呼ばれる金泰佑氏が区庁長として当選したことは真実をあからさまにする上で少なからぬ追い風となる見込みだ。
今回の選挙では保守陣営が圧勝したことはしたのであるが、問題の李在明(イ・ジェミョン)が仁川のヤンゲというところで国会議員の補欠選挙で当選してしまったため、こいつが国会議員として在籍している間は大庄洞(デジャンドン)土地・建設不正疑惑を暴けないことになってしまった。
今回落選すれば政治生命は終わったも同然だったが議員としてやれることになり、またもや次の大統領選挙に出てくる可能性が開かれた。
しかし不正があまりにも明らかななゆえ、尹錫悦政権5年の間に李在明に関する諸々の捜査は進められるものとみられる。
専門家の手に全てをゆだね、われわれはただ黙ってビールでも飲んでいればいいのかもしれない。
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