スシロー、今度は『生ビール半額』品切れ続出で炎上。「開店直後なのにない」「着席して知らされる」杜撰な運営に批判殺到

2022.07.20
by たいらひとし
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先月9日、消費者庁から景品表示法違反で再発防止を命じられたばかりの回転寿司チェーン「スシロー」。今度は「生ビール何杯飲んでも半額」キャンペーンでの失態が明らかになった。品切れで注文できなかったとの報告が相次ぎ、運営会社が事実を認めて謝罪する事態となっている。

「生ビール半額」品切れ続出に募る不信感

回転ずし大手の「スシロー」が今月13日からスタートした「生ビール半額」キャンペーン。税込み528円の生ビールが何杯飲んでも半額になるということで、3連休には多くの客が殺到した。

のぼりやPOPなどでは堂々と「生ビール半額」とうたっている。これをお目当てに来店した客は多かったに違いない。

しかし、実際には注文する際にタッチパネルで「品切れ中」と表示されているのを見て、初めてその事実を知ることになる。せめて入口で生ビールが品切れであることがわかれば、日を改める客もいたはずだ。スシロー側の配慮が足りなかったことは否めない。

スシローの運営会社は全国の少なくとも17の店舗で品切れがあったと認めて謝罪したとTBSは伝えている。

「コロナ禍前の夏の生ビール需要実績を踏まえ、その2倍近くの量を準備したが、想定を上回る注文があった」と説明。今後は最善を尽くすとしたうえで、キャンペーンは今月28日の期間終了まで続けるという。

しかし、結果的に「ないものをある」として集客したことはおとり広告と言われても仕方がない。キャンペーン終了まで商品を欠品させないことがスシローの信頼回復の唯一の策となるだろう。

客が見放すのも時間の問題!?炎上が相次ぐスシロー

ここのところ、スシローを巡っては炎上騒ぎが多発している。

昨年9月から12月に期間限定で販売されていた「濃厚うに包み」や「冬の味覚!豪華かにづくし」などの3メニューでは、約600店舗のメニューの9割が提供できない期間があったにもかかわらず、同社はCMを続けていたとして批判が殺到。

また、今回騒動となっている「生ビール何杯飲んでも半額」もフライングで店外ののぼりや店内のPOPで告知したため客が勘違い。全額を支払されたとTwitterでは苦情が相次いだ。

スシローの運営会社はその都度謝罪や対応に追われているが、不安の種はつきない。というのも、現在行われている「スシロー100円祭」も似たような構図となっているからだ。

キャンペーンの告知サイトで、『「1日数量限定」商品の販売予定数はこちら』として紹介しているが、19日間の期間中、全国647店舗で供給される量として本当に適切なのだろうか。スシローの読みが問われることになりそうだ。

もちろん、数に限りがあることは仕方ない。問題は品切れになった際、きちんとした形で客にそのことを伝えられるかどうか。

CMを打ち続けたり、のぼりやPOPを継続していれば客が疑念を抱くこととなり、また炎上しかねない。全店舗で徹底できるかどうかが鍵となりそうだ。

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