爆笑問題・太田が統一教会と萩生田氏を擁護するウラ事情とは? 金か忖度か逆張りか 著しい“ほんこん化”に「芸人として終わった」の声も

2022.08.23
by たいらひとし
 

辛口コメンテーター達が、こぞって統一教会を「擁護」の謎

今回の騒動で、統一教会や自民を擁護するのは、何も太田だけはなく、杉村太蔵氏、橋下徹氏、古市憲寿氏、田崎史郎氏など、普段は“舌鋒鋭い辛口コメント”で知られる面々ばかりだ。それだけに、擁護発言から覚える「違和感」は尋常ではなく、「彼らは、統一教会か自民と裏で深くつながっているのではないか?」と視聴者から勘ぐられても、不思議ではない。

もちろん、今までも故安倍晋三元首相や自民党を応援してきた面々ではあるが、彼らは「統一教会」が海外発祥のカルトであり、過去に霊感商法や法外な献金を強要してきたカルトであり、日本からカネを搾取することを教義としているカルトであるという実態についても目をつぶるのだろうか?

それぞれの言い分は、太田と同様「第2の山上容疑者」「信教の自由を揺るがす」ばかりだが、論点ずらしで統一教会の実態から目を逸らさせようとする意図を感じるのは私だけではないはずだ。ちなみに太田は、あの「桜を見る会」にも相方の田中とともに招待され出席している。

太田に代わって妻が弁明も。批判精神を忘れた太田は「おもんない」

そして『週刊現代』8月27日号では、太田に代わって妻で所属事務所タイタン社長の光代氏(58)が、

「統一教会が危険なカルト教団であることは、霊感商法が話題になったことで太田も分かっています。旧統一教会が批判されるようになった発端は安倍元首相の銃撃事件で、暴力には言論で戦うべきだというのが太田の考えです。『暴力行為によって、教会に批判が高まったことを肯定してはいけない』と言いたかったわけですが、時間がありませんでした」

とコメント。しかし、夫人の弁明も虚しく、またも炎上騒ぎになってしまったのである。時間がなかったのであれば、曲がりなりにも芸能人という影響力のある立場に置かれている太田は、来週の『サンジャポ』で追加のコメントをするなり、詳しく説明する時間をもうけて、視聴者からの批判に答える必要があるのではないだろうか。

さて、ここで問題なのが、炎上発言よりも、太田の「芸人としての資質」だ。

21日の「サンジャポ」冒頭で太田は、

「萩生田さんもかなり追い詰められた感じもありますけどね。今はもう、神にもすがるような思いじゃないかと思います」

と、ブラックなジョークを飛ばしたが、スタジオは静まりかえった。今まで太田がとってきた「統一教会・自民」擁護の姿勢を見ていた読者の多くも、これは笑えなかったに違いない。どうも歯切れが悪く、皮肉にキレが感じられないのだ。

もともと、権力にひるまず、タブーに切り込んでいくのが「爆笑問題」というお笑いコンビの“笑いの源泉”だったはずである。

太田に限らず芸能人の多くは、これまでのような言動を「誰かに言わされている」可能性もあり、それにどのような意図があるのかは分からないが、「権力におもねる姿勢」が見えるようになってしまったら、その時点で笑えるものも笑えなくなってしまう。もし、これらの発言が太田自身の意志によるものだとしたら、これほど「おもんない」ジョークもないだろう。

ビートたけし、立川談志から薫陶を受け、一時は「時代の寵児」と呼ばれた爆笑問題・太田だが、いつの間にか「守り」に入ったのか、その切れ味は確実に落ちている。もう一度、お笑いの原点に立ち返り、デビュー当時の「反骨精神」を思い出してほしい。

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